アジア選手権のご褒美
たった5日間だが、自分のささやかな挑戦のことだけに集中し、おいしいものをしっかり食べて、翌日の仕事が無意識を邪魔することなくぐっすり眠って、針やマッサージで身体をケアしてもらう時間を過す。身体と頭にへばりついていた眠気もない。なによりちゃんと走れるじゃないか!
到着翌日のミドルレースこそ、眠気が残っていたが、滞在4日目のリレーでは、ここ数年感じたことのない爽快感があった。さすがにほとんど練習をしていないので、レースは合計90秒の凡ミスをした。お世辞にもいいできとは言い難い。それでも、1・2走の中で群を抜いて速い二人に継ぐタイム。
何より嬉しかったのは、8月以来の右膝故障、8月末の24時間ロゲイニングでさらにそれを痛め、走るのを控え、自転車で山登りをし、時々筋トレと短いスプリントで身体に刺激を与えてきた状態で、最低限ながらエリートの走りができたことだ。レース後の身体への負担は大きいが、なんだかまだまだ走れる気になってしまった。
学期中に休みを取るしわ寄せは大きく、事前の1週間は仕事に追い詰められていた。遠征前後のイベントと講習会を抱えて、自分の都合でなんとかなる遠征を放り出してしまいたい気持ちにも何度かなった。リレーの2ndチームは出せるかどうかも分からなかったから、最後には、「もういい。とにかく義務は会議だけ。体調もモティベーションも優れなかったら、5日間の休暇だ!」と自分に言い聞かせて、開き直ることにした。
レースに出ながらでも、余計なことを考えずに済む5日間は何よりの休養になった。加えて、ここ10年来の友人たちと分かち合った「アジアのオリエンテーリングを支えている」という実感は、大きな活力の源になった。アジア選手権も、アジアのオリエンティアが出会い、そして互いに刺激しあう場として成長した。バンケットの盛り上がりを見ているとつくづく思う。8-6年前のささやかな頑張りが結実した。
元中国のトップエリートで、今は深せんで大学の教員をしているリ・ジが、何度も精神的に持ち上げてくれた。彼らとオリエンテーリングや研究を通じて、更なる関係を深めていくことができれば嬉しい。そんな「ご褒美」をもらって、帰国の途についた。
△平均年齢42歳のJapanⅡチーム^^;
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