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2012/09/27

三ヶ日

22年度にカッター訓練で事故を起こして、当時中学2年生の西野かなさんがなくなった三ヶ日青年の家に関わっている。事故後1年に際して、事故の記憶をとどめかなさんを忍ぶためにかなさんをモデルにした少女像がロビーに置かれている。何度も見たもので、その像に「光奏でる友へ」という副題がついているのは知っていた。なんだか変な日本語だなあと思っていたが、説明書きに「光」はお母さんの名前から、「友」はお父さんの名前からとったとあって、不覚にも目頭が熱くなってしまった。もちろん「奏でる」はかなさんの象徴である。

 運輸安全委員会からの勧告が事故から1年7ヶ月後に出され、さらにそこから1年をめどに県や施設からの勧告に対する報告が出される。海洋活動の再開はあったとしてもその先である。一方で、施設利用者からは、教育効果のあるカッター訓練への要望はある。リスクのジレンマ。

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合宿

 何度か女子の黄金時代を経験し、男子も厚い選手層を誇っていた静大も、今や風前の灯火。あまりにふがいないので新勧のビラ配りまでしてしまった。それから約半年。たった7人で合宿をするというから、思わずまた手を出してしまった。信頼できるOBが二人参加する予定らしいし、その日は予定があるから、合宿の手引きを作って、考え方の枠組みだけでも示すことにした。
 すでに作り上げていたコースは、2年生が組んだものにしてはまずまずだったので、そこは学生の考えを極力尊重した。じゃあ、それぞれのコースでどういう意図を持って練習するの?と問いかけてみると、これが結構怪しい。目標があって、その達成に向けてどんな点に留意して練習するかがあって、それを振り返って、次につながる課題を見つけて、はじめて練習の意義がある。いわばPDCAだが、そういう発想で練習をしようという文化は残念ながら受け継がれていないようだ。
 そんな思考プロセスが踏めるようなワークシート形式の合宿のしおりを作った。久しぶりにこんな作業をした。楽しくなってナヴィゲーション/オリエンテーリング金言集まで付録で付けてしまった(文末参照)。やっぱり、競技ってシンプルに考えられるから楽しい。おそらく結果もでやすいし。
 貸したプロジェクターを返しにきた上級生が、「充実した合宿でした」という感想を漏らした。それはそれで嬉しいが、それって昨年までは基礎的な合宿の構造すら用意されていなかったこと?まあここは、一歩前進と、ポジティブに捉えておこう。

ナヴィゲーションの心得
Until the voyage is over, the boat's position is always in question, and therefore the strategy for getting to the destination is constantly in need of revision.  A good navigator is always thinking several steps ahead of the present, anticipating what may happen to the next.

There is very little about navigation that is complicated, but nearly everything is subject to careless errors.  About the only way to combat careless errors is to make a habit of working methodically and neatly.
Chase "Nautical Science"

直進
「あちらこちらとさまよい歩いてはならぬ、絶えず同じ方角へとできるだけ真直に歩くべきである・・・・ついには少なくともどこかにたどりつくであろう」
デカルト「方法序説」

準備
It's not always the best runner that wins, but the one who is best prepared!
Egil Johansen

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2012/09/13

ロゲイニング世界選手権inチェコ

チェコ西部を21年ぶりに訪れた。前回はオリエンテーリングの世界選手権、今回はロゲイニングの世界選手権。共産圏だった当時とはうってかわって、物価は安いがそこそこ利便性がある、いいとこどりの国になってしまった。泊まったホテルも全部wifi完備だったしね。

 21年前のショートの決勝で訪れたカルロビバリーという温泉町に投宿して、8/31-9/1と世界選手権。8月17日に南アルプスからの下山途中で右膝を痛めたから、本当に24時間競技し続けることができるか不安だったが、針治療と休養のせいで、とにかく動けた。さすがにトレーニング量が不足していて、8時間を過ぎた後からは内転筋、さらに20時間くらいから足の甲の痛みが出て、歩くことしかできなかったが、それでも前回と同じ順位をキープできたので、ナヴィゲーションはうまくいったのだろう。夜のナヴィゲーションも当然あるが、コントロール位置も容赦ない。個人的には夜もうまくナヴィゲーションができ、暗かったことがほとんど記憶に残っていないほど、気にならなかった。

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ここはピークだが、のっぺりしている。暗いとやっかいかも。

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さすがピルズナーの本場。安くてうまくて大満足。街の食堂でも中ジョッキ150円くらい。

ロゲのパートナーの田島が、思わず「この国で暮らしたい・・・」

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