当たり前
週末二日間の仙台でのオリエンテーリング指導員の講習が終わった。仙台と言えば東北大と宮城女学院が熱心なオリエンテーリング活動を続けているが、社会人オリエンティアが多いとは言えない。学生にとっては直接メリットがあると思えない指導員の講習に多くの参加は望んでいなかったが、結果的に学生だけで20名の参加があった。
予想した以上に彼らは熱心に話しを聞き、休み時間には質問までし、実習に積極的に参加してくれた。クイックOで動きについてアドバイスして、やりたい人はじゃああと5分練習、というと練習を始め、確実に改善された動きを見せる。最後の振り返りでも、講習の目的を的確に把握したコメントが帰ってきた。講習は拍手により締められたが、さらに大学生だけで集まってお礼の挨拶に来てくれた。その挨拶が泣かせる。「僕たちは日本のオリエンティアを増やし、オリエンテーリングを盛んにしたいと思っています。新入生もできるだけ多く勧誘したいと思っています。今回講習を受けたことで、来年はより一層新入生を獲得できると思っています。」
クラブのメンバー獲得の先に日本のオリエンテーリングの発展を見据えている。東北大と宮城女学院のクラブは、メンバー数やインカレ出場数で他の大学を圧倒し、この1年のアクティビティーの高さは目を見張るものがあった。その秘密はどこにあるだろうと考えていたが、その答えは最後の挨拶にあった。これだけの志があれば、それは当たり前の帰結にすぎない。
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