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2011/12/18

みろくロゲイニング

 参加チーム数は30弱だが、混合は強敵揃い。長野の古越夫妻、トランスジャパンにも参加している平井さんをリーダーとする「スタコラ山岳部」。特に「スタコラ山岳部」は走力も揃っているし、地図も読める。全員前日の読図講習に参加。そのスキルの片鱗をみたりかちゃんが、「侮れませんよ」という。
 スタコラ山岳部とは、前半のルートはほぼ一緒。一カ所、僕らがスキップした12と13を彼らはとり、逆にぼくらがとった3と8を彼らはスキップした。得点差は14点。当然その分僕らは先行していたが、1時間を経過したあたりで追いつかれた。走力的には同等か彼らが若干上、すでに14点のビハインド。無理をすれば自分たちがつぶれる可能性があるし、このまま同じルートをたどっていけば確実に負ける。そのプレッシャーの中で、中盤はとにかくペースを守りつつ、少しだけ頑張って、差が生まれ、それによってルートの大きな戦略に影響が出てくるのを待つ。
 当初僕たちも「西はじの得点の多い二つのブロックを回ったら、直帰」と思っていたし、彼らも思ったいたらしい。最初の2時間ほどを回る間、ナヴィゲーションが単純な場所では僕はりかちゃんに読図を任せ、常に先の時間的配分とそれによって可能になるルートの検討に力を注いだ。その結果、42や32がある津田湾を回れるという結論にたどり着いた。中盤頑張って彼らとの差が5分以上になった時、僕らが積極的に津田湾に回り、彼らがそれを諦めるシチュエーションができれば、勝機はある。
 その目論みは本来5分近い差を付けることができた40番で写真のトラブルから彼らに追いつかれた時に潰えたように見えた。その後、僕らは、42の津田湾に回ることはリスクを伴うが、直帰したら残った時間で行く場所がなくなることが分かっていた。リスクを承知で、津和湾に向かった。20番に向かう途中で彼らとすれ違い、彼らが直帰ルートを選んでいるのが分かった時、これは逆転の可能性があると感じた。
 そう思うと、辛い単調な道走りも我慢できる。津田湾岸でぴったり1時間。これで歩いても時間内に戻れる。「スタコラ山岳部」は手詰まりになるので、点数が伸びない。津田の松原、世界最古のナマズの化石を持つ自然科学館をめぐり、ゴールへ向かう。 最後は予想以上にペースダウンして、あと2分を残した状態でフィニッシュ。途中は、残ったタイムを考え、スピードアップしても取れるポイントがないことを考えてのペース配分だったから、危なげはなかった。
 スタート前に「こつは?」と振られた最後の30分間がおもしろい、だからそれまでの4時間でがんがん走ること、とコメントしたが、その通りに走って結果がでた。男子組も押さえてシリーズポイントも100点を獲得!

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△男山神社で、ちょっと男っぽい(?)ポーズ

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△狛犬ポーズのたじまりか

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コメント

数年前に、真のリーダーより村越先生の本を渡され地図読みというものを知りました。今回は田島さんの講習会、そして翌日の本番を体験する事が出来、本当にラッキーな二日間でした。
それにしても、村越VS田島チームの後半の戦略については私たちには想像のつかない奥深さを知る事が出来、ロゲイニングの面白さを感じた気がします。
また、いつか出たいと思いました。
ありがとうございました!

投稿: すた子 | 2011/12/22 00:15

本当に、いい闘いをさせてもらいました。ライバルがいるからこそレースはより奥深くなるんですね。
 序盤の劣勢を中盤の粘りと長考で逆転した棋士の気分でした。

投稿: shin | 2011/12/26 23:42

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