読図講習
JR大人の休日倶楽部の秋の講習が始まった。今回は中級講座ということで、初級で一回は私たちの講習を受けた人たちだ。基礎ができているので、講習もスムースで、楽ちんだ。逆に言えば、初級者の講習にこそ、指導者としての大きなチャレンジがあるということだ。
初回の講習が終わった後、一人の受講生がやってきた。講習のおかげで道迷い遭難をせずに済んだというのだ。奥多摩の大岳山周辺で道に迷いそうになったが、講習でならったように地図を見て方向を確認して、復帰できたという。
もちろん、それはその人の努力と意識の賜なのだが、その一端にでも関われたことは嬉しい。たった一人の経験でも、そんな事実があったことを聞くと、講習をやっていて良かったと思う。
医療関係者って、日常的にそんな経験をしているのだろうかと、ふと思うと同時に、同じくらい高い頻度で、彼らが悔しい思いをしている可能性にも思い至った。それは我々にしても同じこと。2010年の遭難者2396人。まだまだ遭難は増え続けている。
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