霧ヶ峰ロゲイニング
今シーズンのロゲイニング緒戦となった霧ヶ峰ロゲイニング、体力のない人にも車山高原全体を楽しんでほしいという主催者の思いで、5時間の部が新設された。3時間でほぼその全域を走り回っている僕らにしてみれば、当然エリアが広がる。車山高原から白樺湖に降り、さらにその東側の八子が峰までがエリア。さすがに八子が峰まではいけないとしても、少なくとも白樺湖までは降りることになるだろう。白樺湖に一端降りてしまえば、車山の山頂まで標高差500mを登り返してこなければならない。ちょっとした戦略のミスが、大きな失点につながる。
TEAM阿闍梨の前日のミーティングでは、基本的戦略は一致した。
*八子が峰はともかく、白樺湖まではいく。
*帰りはなるべく最短ルートを残した方がよいので、行きは、北辺を通る大回りで点数を稼ぐ。後半は時間に応じて臨機応変に展開する。僕は田島と混合なので、八子が峰は微妙なところ。白樺湖に降りたタイムでその後の展開を決めることにする。
スタート後、北辺の大外回りをしている時、ライバルチームの渡辺・大沢のチーム遠足と一緒になった。お互いのペースはほぼ互角。ほぼ1時間の地点から白樺湖に降りるほぼ2時間15分の地点までは抜きつ抜かれつの展開。八子が峰はいけない距離ではない。スキー場の上部にある179点は魅力だ。その周辺にも60点代と30点代があり合計で270点を越える。彼らが上に八子が峰にいくなら、僕らも一蓮托生だ。だが、幸か不幸か、どちらかに決定しなければならないコントロールの前で離され、彼らが上を目指したのか、無難に水平方向に移動したのかがわからなかった。
さらにこの時、田島もやや疲労気味。無理な展開になるよりも安全策をとって、八子が峰は捨てることにした。この時点では、走力的にやや負けている感じがあったから、彼らが行かなくても一か八かで目指すという選択肢もあった。もし負けたとしたら敗因となる意志決定だ。
その後白樺湖南岸の別荘地を巡り、車山スキー場のリフトへ。だらだらした登りの林道も比較的スムースで、給水をし、リフトに乗って、山頂についたのが、残り1時間20分強。少し膨らませながら戻ることができるだろう。100をとって74にくだる。車山湿原から87をピストンして、ふたたび101の山頂に戻るプランだったが、田島が果ててきた。登り返したら、間に合わない可能性も出てくる。ならば、このままくだり、スタート付近に直行すれば75や36が取れる。何よりオーバータイムの不安が減る。しかも、この二つで111点だ。さっさと作戦変更し、下って、32をとり、登りの多くて時間のかかる60はパスしてロードをひたすら走り、35をとった。まだ25分近くある。75は間違いなくいけるので、36をピストンし、75を目指す。
35への登りで気になっていたが、田島が明らかにへたってきた。僕の方は余裕。75を10分でクリアできるなら、さらに34も取れるかもしれない。彼女のザックを持つことにした。せいぜい1kgぐらいだろうが、これで明らかにスピードアップ。34も間違いなく取れる態勢になった。
ゴールは制限時間の4分前。計算しながらゴール付近をピストンしながらのアプローチだったので、全く不安もなくフィニッシュ。85で分かれたチーム遠足は179は行かないもののその一段下の38、65をとって戻ってきた。その分車山後はあまり点をとれず、結果的に1点差の勝利。結局、最後までどん欲に回ったことが勝利につながった。荷物もってよかった!混合とは言え、あまりパートナーに荷物はもってもらいたくないものだが、その意地を断ち切った田島の殊勲でもある。
得点1885点で、18850円の寄付ができた。
▲帝王柳下はトレランの大内さんを連れての堂々の走り。スタートしてまだ70分くらいだが、後で確認してみるとすでに200点の差がついていた。
▲1-2時間のあたりでは、「チーム遠足」(渡辺・大澤組)と抜き抜かれつ。左:田島、右:大澤。
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