運営者冥利
ある長距離トレイルを踏破する企画を持った。2年前の企画に4人で参加してくれた若者(といっても30歳代か)。完走できたのは1人だった。制限時間ぎりぎりで、「完走させてください」といって、脚を引きづりながら自力完走した。
前回完走できなかった一人が、後半になってしきりに制限時間を気にする。どうしても完走したい様子。最後の20kmは先頭に立ってひっぱる。
途中、股関節と足の裏が痛くなり、大ブレーキ。ルートのポイントだけ伝えて、まだ元気だった他の二人を連れて先行する。
その後、最後の区間で彼はさんざん迷って、3度の電話でこちらのスタッフと落ち合うことができた。制限時間は越えるが、なんとしても自力で完走したいという。この完走のために禁酒までしたのだそうだ。自力完走後は、感極まって涙していた。そして、「一生の思い出にします」といって帰っていった。
運営者冥利に尽きる一瞬だった。
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コメント
先日は大変お世話になりました。次回も勿論参加したいと思います。
そして、今度こそ元気に完走したいと思います!
ちなみに、私達は今年28才のアラサーです。。
投稿: マメ | 2011/06/20 13:25