トレラン王国
なんていう名前の雑誌が少し前までにあったな。今の静岡はまさにトレラン王国への道を歩みつつある。もともと相馬さんや望月さんような優れたランナーがいた。環境は悪くない。富士山麓はもちろん、政令指定都市の静岡市内ですら、さがせばいくらでもトレイルがある(まあ、3000m級の山でさえ6座もあるからね)。そして、今やランナーたちのアクティビティーも高まり、既存のレースに出るだけでなく、自分たちでレースを作ろう、盛り上げようという機運が高まっている。
そのコアとなっているのがアラジントレラン部だ。望月さんというヒーローを始め、熱意ある人が時を同じくして集まったのだ。体調不良で後ろ向きだったけれど、海野店長の「気楽に愉しいイベントにしましょうよ」の後押しでトランス静岡の準備を本格化させた。名前は「トランスジャパンアルプスレース」のぱくりである。でもちゃんと静岡市はトランスしている。コースは一級河川の安倍川源流安倍峠(地形萌えポイントである)から見事なまでに一本の尾根を下ってくる見事なトレイルだ。しかも第二東名で尾根を切断されてしまった場所を除くと、前半約35kmは一本の林道すら横切らない。フォッサマグナの作った急峻な地形ならでは奇跡だ。
そんなイベントを構想して、トレラン部でスタッフを募ったら、あっと言う間にスタッフが集まった。望月さんをはじめとする中核となるランナーたちが、「なんでもやりますから」といってくれるのが頼もしい。トレランとしては希有なほど地域スポーツクラブらしく成長しつつあるアラジントレラン部が自ら愉しみ、そしてその愉しみを愛好者と共有するトランス静岡は、トレラン界に一石を投じるイベントになるに違いない。
コースの多くの地点から富士山が見え、そして青くかすむ連山の向こうに静岡や清水の街が垣間見える。参加者がその光景にinspiredされ、その楽しさを誰かに伝えるという連鎖ができることを期待したい。
わくわくして、またまた不眠症になりそう。
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