疑似UTMB
UTMB二日目だったはずの28日、シャモニーの裏側にあるクールマイヨールから後半98kmを使ったレースが行われていた。暇になってしまった取材クルーは、選手の応援に出かけた。
モンブランを目指してきた人にとっては代わるべくもないレースだったが、それでも峠やエイドには多くの人が繰り出し応援していた。トレイルに入って写真を撮っていると、こちらも不完全燃焼なので、うずうずしてくる。一緒に取材に来ていた三好礼子さんと、たった4kmだったが、一部を走った。公式のレースではないので、ナンバービブを着けていない選手も多い。だから、観客やコースの周囲に住む人々、ハイキングをしている人、みんなが間違えて「アレ・アレ」といって熱心に僕らを応援してくれた。疑似UTMB気分を味わう。もっとも、このレースに参加した多くの人にとっても、これは疑似UTMBであったのだが。
景色は最高、イベントとはもともと関係ない地元の人の応援。疑似とは行っても、このレースの魅力の中核は十分に味わえたはずだ。むしろ、UTMBのコアにあるものを純粋に味わうことができたと考えることもできる。今回のレース中止は、NHKのワンダーワンダーや鏑木・横山の挑戦のニュースによって作り上げられたこのイベントのイメージから多くの人を解き放つきっかけになるかもしれない。
▲上は再レースで10位前後を走っている山本健一。観客のハイタッチにいちいち答えている姿が印象的。
下は、選手と一緒にトレイルを走る。コース脇の住民が拍手で応援してくれる。
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