カワセミーズ
4年前の全国遭難対策協議会の時、静岡消防の望月さん(将悟さんではない。望月姓は静岡に多い)から、ぜひナヴィゲーションの講習会を行ってほしいという話があったものの、具体的にはその後の動きがなかった。大きな組織は、個人の思いだけでは動かないようだ。今年から、静岡消防にも山岳救助隊ができたことで、スキルアップの一環としてナヴィゲーション講習を行ってほしいという依頼が望月さん(こちらは将悟さん)経由できた。日ごろトレランでお世話になっている将悟さんに頼まれたら嫌とは言えない。それ以上に、登山の安全を標榜して現在の活動をしている身としては、喜んでお引き受けしたい要請である。
最初30~40人の予定だった参加者は、希望者が多くて100名近い、消防署の部屋では入れないので、大学の教室を借りることになった。消防は、山岳救助隊でなくても、山岳遭難に出動することがあるので、大歓迎である。緊急時には講義途中でも出動するので、緊急車両で来るという。さすがにあいている部屋を黙って使うというわけにもいくまい。大学に話すと部屋代1800円に加えて駐車場の使用料も取るという。せこい話だと思いながら料金を聞くと、1台数十円ほど!ますますせこいはなしだ。大学の宣伝になるからただ!くらいの太っ腹があってもいいのになあ。
どだい、複雑なナヴィゲーションと地図読みの話を3時間でやる方が無理なのだが、手と体を動かす活動は楽しく取り組んでくれた。スキルを商売道具とする彼らなので、「こんなの(尾根線と谷線の区別)は、1秒くらいで判断できるようになってください!消防活動だって、それが命に通じるでしょ」と煽る。
枕ことばに「些少で申し訳ありませんが」と必ず着く役所基準の講師謝礼が出る。一度でいいから救助ヘリで遭難現場を見せてもらえたら、何もいらないのに。
ちなみにカワセミーズは、この救助隊の愛称らしい。
▲まったくの登山の素人もいるということで、折り紙を使って地形を勉強。結構みんな楽しそう。
▲もっとも実践的な整置を使った進路決定の方法の練習を屋外で行う。そのインストラクションをしている。
▲望月さんにマイクロレーサーを差し上げたら、「これ、すごくいいです!」って喜んでいた。望月さんもトランスジャパンに出るらしい。残念!今年は静岡にいられない。
今年のゴールは消防あげての盛大なお迎えが待っている?
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