やってみないとわからないこと
今週の水曜日の体育の時間に着衣水泳と救命救助ゲームをやってみた。着衣水泳は10年ほどやっているが、始めた当時は経験率が20%くらいだったが、現在では8割を越えた。100%になるまでは続けたい。
救命救急は野外では必須スキルだが、教えるというスタンスだと学生の興味をひきにくいので、チーム対抗のゲーム形式とした。今年のクラスは何度か4人ひと組のゲームに慣れている。プールでおぼれていると想定した人を5mラインに立たせ、チーム3名で救助するものだ。ルールは、水に入ってはいけない(これは一般の人による水難救助では強調されている点だ)、したがって、ロープとペットボトルで簡易救助具を作らなければならない。後のルールとしては、プールから引き上げる時、おぼれている人は自力を使ってはいけない、というのも加えた。
ロープとペットボトルで簡易救助具ができるというのは新聞などでも書かれていることがあるので、周知だと思うが、実際にたかだか5m先に投げようと思っても意外とうまく飛ばない。特に今回はクライミングの補助ロープを使ったのでロープ自体に重さがあって、そのため、軽いペットはなかなか飛ばしにくい。前半のグループの失敗を見ていた後半では、水を少量入れるなどの工夫をしていた。グループは投げた途端にロープの結び目が解けてしまい、にっちもさっちもいかなくなった。これが現実だったら、おぼれているものを見殺しにしかねない。
プールサイドに上げるのも難しかった。ここだけは水中に入っていいという約束にしたが、後ろから押しても、腕を持って引き上げるのは容易ではない。そりゃそうだ。だいたい60kgの荷物なんだから。 こんなことはやってみて初めて記憶に残る教訓となる。僕自身よい教訓になった。
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