ささやかな違い
立山の国際認定登山医の研修を終えた足で野沢にやってきた。秋のロゲイニング世界選手権に向けて、マウンテントレイルin野沢温泉に参加するためだ。65km、アップが4000mということでハセツネよりも距離は短いが上りはややきつめ。最近長い距離を走れていないので、レース前からやや消極的。
コースは野沢温泉にある五輪のバイアスロンに使われた競技場で、ファシリティーはかなりよい。コースはループを4周するもので、それぞれに特徴があるが、つなぎの部分でスキー場とか舗装道路が多いのがやや難点だ。しかもなんでいきなり街中を5kmも走るの!
走ってみてコースプランナーの意図が理解できた。街中の道路では日曜の朝は朝市をやっている。市を出している地元の人や観光客に応援してもらいながら街中を走ると、ヨーロッパのレース気分が味わえる。しかも、地元のおばちゃんとかが、「ガンバ!」と応援してくれる。野沢温泉といえば複合の荻原兄弟の出身地。スポーツを日常的に応援している文化が根付いているのを感じる。
(注:荻原兄弟の出身地は群馬県草津で、野沢は高校生時代によく練習・試合に来た場所というご指摘がありましたので、訂正します)
4週目のループ前半は、スキー場の管理道や舗装道路を延々と上る。「これも正人らしいやたらにきついだけのコース」と思っていたが、上の平の高原に入ってからのブナ林の中のトレイルが素晴らしい。距離にすれば合計4-5kmだろうが、見事な林の中の走りやすい快適なトレイルが楽しめる。最後の下りも、比較的走りやすい。制限時間近い人はこのトレイルを夜間くたくたの状態で走らなければならないことがもったいない。65kmのコースは好きな人しかでないから定員を絞ればよいが、魅力ある部分を30kmくらいにコンパクトにまとめたコースを提供したら、トレランの底辺拡大にも貢献できるのではないかと思う。
▲ヨーロッパの街並みのような街路を朝市が立つなかを走る。「がんば!」という応援の声も嬉しい。
▲コース途中には野沢温泉の源泉の脇も通る。レースをしながら観光名所めぐり!
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コメント
いつもいろいろなイベントでお世話になっています。
あちこちで、私を追っかけて写真を撮っていました。村越さんも何度も顔をあわせたと思います。
ゴール前の写真を撮りましたので、リンクからお持ち帰り下さい。
投稿: M | 2010/07/19 21:02
ほんとにりかちゃん写真館でしたね。ありがとうございます。途中完全ダウンでしたが、暑さについていろいろ学ぶことができました。確かに熱中症について、もっと周知しないと危ないな。
投稿: shin | 2010/07/20 08:43