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2010/07/27

この地図はすごい!

9月12日に開催する富士山麓ロゲイニングの地図についての説明と蘊蓄を掲載しました。

だまされたと思ってみてください。こいつはほんとうにすごい。

http://homepage2.nifty.com/MNOP/event/hujisanrokurogaining.htm#map

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トランスジャパンアルプスレースまであと2週間

 地元のスポーツショップのトレラン部の名ばかりの監督をしている。部員も増えないだろうと高をくくっていたら、なんと20名を越える人数になっていた。しかも主将が望月将悟さんである。その彼が今年トランスジャパンアルプスレースへの出場を決めた。昨日はその壮行会。乾杯の音頭を取って、初めて監督らしいことをした。
 2004年に田中正人のゴールは、今も印象に残っている。夜中の12時ごろ静岡駅からの連絡を受け、「甘いものと辛いもの、どちらがいい?」と聞くと、「両方」というので、両方と氷をコンビニで仕入れ、ゴールの大浜海岸にいった。
 ヤマケイのカメラマンと、Kocciの森本夫妻が里帰りの途中に寄って4人だったが、それでもその前に比べたら「大応援団」だったという。その中を正人は帰ってきた。翌朝出勤途中にふらっと寄ってみたが、正人もいなければ、2位以下もまだゴールせず、大浜海岸は何もなかったかのような静けさだった。
 前回2008年大会は、北アルプスに偶然応援山行にいき、ゴールでは2/3くらいの選手を見た。この時は、TTRで亡くなられた2006年の完走者の高橋さんのご両親が献身的なサポートをされていた。手づづくりのフィニッシュ横断幕に向かって選手がゴールする様に胸が熱くなると同時に、静岡の関係者がそこにほとんどいないことに一抹の寂しさを感じていた。
 今回は違う。将悟さんが参加、おそらくトレラン部のランナーも、静岡消防の人たちも大勢応援にいくだろう。正気の沙汰とは思えない冒険に赴く勇者たちが、静岡を目指して走る。そのスタートまであと2週間弱。

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▲部員からの色紙をもらってよろこぶ望月将悟さん。コピーして、持っていきます!というあたりが将悟さんらしい。

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2010/07/24

やってみないとわからないこと

 今週の水曜日の体育の時間に着衣水泳と救命救助ゲームをやってみた。着衣水泳は10年ほどやっているが、始めた当時は経験率が20%くらいだったが、現在では8割を越えた。100%になるまでは続けたい。

 救命救急は野外では必須スキルだが、教えるというスタンスだと学生の興味をひきにくいので、チーム対抗のゲーム形式とした。今年のクラスは何度か4人ひと組のゲームに慣れている。プールでおぼれていると想定した人を5mラインに立たせ、チーム3名で救助するものだ。ルールは、水に入ってはいけない(これは一般の人による水難救助では強調されている点だ)、したがって、ロープとペットボトルで簡易救助具を作らなければならない。後のルールとしては、プールから引き上げる時、おぼれている人は自力を使ってはいけない、というのも加えた。

 ロープとペットボトルで簡易救助具ができるというのは新聞などでも書かれていることがあるので、周知だと思うが、実際にたかだか5m先に投げようと思っても意外とうまく飛ばない。特に今回はクライミングの補助ロープを使ったのでロープ自体に重さがあって、そのため、軽いペットはなかなか飛ばしにくい。前半のグループの失敗を見ていた後半では、水を少量入れるなどの工夫をしていた。グループは投げた途端にロープの結び目が解けてしまい、にっちもさっちもいかなくなった。これが現実だったら、おぼれているものを見殺しにしかねない。

 プールサイドに上げるのも難しかった。ここだけは水中に入っていいという約束にしたが、後ろから押しても、腕を持って引き上げるのは容易ではない。そりゃそうだ。だいたい60kgの荷物なんだから。 こんなことはやってみて初めて記憶に残る教訓となる。僕自身よい教訓になった。

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2010/07/20

ささやかでない違い

昨日のブログで荻原兄弟の出身地を野沢温泉と書いたが、実際には草津温泉だという指摘をいただいた。野沢温泉は、彼らが高校の時に毎週のように大会に連れていかれた場所とのことであったので、ゆかりはあるのだろう。

 ご指摘いただいたのは、最近講習会でお手伝いをいただくTさん。アシスタントをしたためか、最近オリエンテーリング大会での成績がよいという。一番の学習法は人に教えることだとはよく言う。そういう場をもっと組織することが自分の中の閉塞感を打破する一つのパスになるのかもしれない。

 

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勉強

学生のころから暑さは苦手だと思っていた。だから正直7月の中旬のトレランには乗り気ではなかった。しかも今年は圧倒的に梅雨明けが早く、大会直前にあけてしまい、大会当日は好天に恵まれ、猛暑にたたられた。こんな中でたかだか標高600mくらいの場所で、日差しにさらされる場所をたっぷり走るなんて・・・。

 スタートが早かったことと、朝は若干霧だか雲だかが出ていたせいか、10時すぎくらいまでは我慢できた。しかし11時すぎの日差しに照らされたスキー場の作業用道路は辛かった。救いは途中随所に谷川を横切ること。そのつど、道ばたの川岸にいって、水をかぶる。これが至上の楽しみ! 首筋と身体を冷やすと身体の動きがよくなるし、やる気もでるから、たぶん熱中症とはいかないまでも、その直前くらいの微妙な状態にあったのだろう。後半は水分すら胃が受け付けなかったので、とにかく我慢して少しづつでも水を口に含むようにした。ぬるいのもいかん。

 第三ループの中間ほどにあるキャンプ場の自販機で喜んでお茶をぺっと半分飲んだら、20分くらいで気持ち悪くなって半分ほど戻してしまった。でも半分ってことは100mlは飲めたってことだな。

身体の冷やし方、胃にダメージを受けない補給、なにより熱中症の初期症状を的確に知ること、数多くの勉強をし、勉強しなければならないことに数多く気づく。

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2010/07/19

ささやかな違い

立山の国際認定登山医の研修を終えた足で野沢にやってきた。秋のロゲイニング世界選手権に向けて、マウンテントレイルin野沢温泉に参加するためだ。65km、アップが4000mということでハセツネよりも距離は短いが上りはややきつめ。最近長い距離を走れていないので、レース前からやや消極的。

コースは野沢温泉にある五輪のバイアスロンに使われた競技場で、ファシリティーはかなりよい。コースはループを4周するもので、それぞれに特徴があるが、つなぎの部分でスキー場とか舗装道路が多いのがやや難点だ。しかもなんでいきなり街中を5kmも走るの!

 走ってみてコースプランナーの意図が理解できた。街中の道路では日曜の朝は朝市をやっている。市を出している地元の人や観光客に応援してもらいながら街中を走ると、ヨーロッパのレース気分が味わえる。しかも、地元のおばちゃんとかが、「ガンバ!」と応援してくれる。野沢温泉といえば複合の荻原兄弟の出身地。スポーツを日常的に応援している文化が根付いているのを感じる。

(注:荻原兄弟の出身地は群馬県草津で、野沢は高校生時代によく練習・試合に来た場所というご指摘がありましたので、訂正します)

 4週目のループ前半は、スキー場の管理道や舗装道路を延々と上る。「これも正人らしいやたらにきついだけのコース」と思っていたが、上の平の高原に入ってからのブナ林の中のトレイルが素晴らしい。距離にすれば合計4-5kmだろうが、見事な林の中の走りやすい快適なトレイルが楽しめる。最後の下りも、比較的走りやすい。制限時間近い人はこのトレイルを夜間くたくたの状態で走らなければならないことがもったいない。65kmのコースは好きな人しかでないから定員を絞ればよいが、魅力ある部分を30kmくらいにコンパクトにまとめたコースを提供したら、トレランの底辺拡大にも貢献できるのではないかと思う。

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▲ヨーロッパの街並みのような街路を朝市が立つなかを走る。「がんば!」という応援の声も嬉しい。

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▲コース途中には野沢温泉の源泉の脇も通る。レースをしながら観光名所めぐり!

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2010/07/16

FDA

 国際山岳認定医の研修で立山にいくことになった。最近は登山研修所の調査委員会もほとんど東京で行われるようになった。こんな機会でもなければ静岡空港を使うこともあるまい。冥土の土産に静岡から小松に飛ぶことにした。 空港建設には基本的に反対の立場だったが、身近な場所に空港がある事実には高揚感を感じる。北欧のローカル空港を思い出させる牧歌的な景色が、むしろ非日常のわくわく感を醸し出している。

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▲牧歌的な静岡空港

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▲真新しい空港でみると、それなりにかっこいいFDAのロゴ

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ナヴィゲーション・サミット

本格的ナヴィゲーションが楽しめる富士ロゲイニングを含むナヴィゲーション・サミットの申し込みを始めた。

詳しくは、以下より

http://homepage2.nifty.com/MNOP/event/hujisanrokurogaining.htm

今回の目玉は、やはり富士の広大な森を使った本格的なナヴィゲーションである。加えて地図に新しい試みを行う。レーザー測量で得た2m間隔の正確な等高線に、正規化された空中写真とオリエンテーリング地図を使ったその他の情報を加え、もちろん、現地確認により地図を作成。オリエンテーリング地図とも地形図修正ともひと味違ったダイナミックかつ繊細な地図が楽しめる。

 さらにアジア航測のご厚意により提供された赤色立体図(リアルな地形表現で、読図初心者にも地形がばっちり把握できる)も、補足情報として提供する。

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▲この画像は粗いのでやや立体感が乏しいが、従来のぼかし法にはない圧倒的な立体感が生まれている。

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2010/07/10

カワセミーズ

 4年前の全国遭難対策協議会の時、静岡消防の望月さん(将悟さんではない。望月姓は静岡に多い)から、ぜひナヴィゲーションの講習会を行ってほしいという話があったものの、具体的にはその後の動きがなかった。大きな組織は、個人の思いだけでは動かないようだ。今年から、静岡消防にも山岳救助隊ができたことで、スキルアップの一環としてナヴィゲーション講習を行ってほしいという依頼が望月さん(こちらは将悟さん)経由できた。日ごろトレランでお世話になっている将悟さんに頼まれたら嫌とは言えない。それ以上に、登山の安全を標榜して現在の活動をしている身としては、喜んでお引き受けしたい要請である。
 最初30~40人の予定だった参加者は、希望者が多くて100名近い、消防署の部屋では入れないので、大学の教室を借りることになった。消防は、山岳救助隊でなくても、山岳遭難に出動することがあるので、大歓迎である。緊急時には講義途中でも出動するので、緊急車両で来るという。さすがにあいている部屋を黙って使うというわけにもいくまい。大学に話すと部屋代1800円に加えて駐車場の使用料も取るという。せこい話だと思いながら料金を聞くと、1台数十円ほど!ますますせこいはなしだ。大学の宣伝になるからただ!くらいの太っ腹があってもいいのになあ。
 どだい、複雑なナヴィゲーションと地図読みの話を3時間でやる方が無理なのだが、手と体を動かす活動は楽しく取り組んでくれた。スキルを商売道具とする彼らなので、「こんなの(尾根線と谷線の区別)は、1秒くらいで判断できるようになってください!消防活動だって、それが命に通じるでしょ」と煽る。
 枕ことばに「些少で申し訳ありませんが」と必ず着く役所基準の講師謝礼が出る。一度でいいから救助ヘリで遭難現場を見せてもらえたら、何もいらないのに。

ちなみにカワセミーズは、この救助隊の愛称らしい。

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▲まったくの登山の素人もいるということで、折り紙を使って地形を勉強。結構みんな楽しそう。

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▲もっとも実践的な整置を使った進路決定の方法の練習を屋外で行う。そのインストラクションをしている。

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▲望月さんにマイクロレーサーを差し上げたら、「これ、すごくいいです!」って喜んでいた。望月さんもトランスジャパンに出るらしい。残念!今年は静岡にいられない。

 今年のゴールは消防あげての盛大なお迎えが待っている?

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2010/07/05

講習会

霧ヶ峰の前日は、恒例になった講習会を行った。今年の参加は17名。最近メディアに登場する機会が多いせいか、ロゲイニング全く初めて(でも走ってるとか)の若い人たちの参加も多かった。前日の講習会に参加するくらいだから、ちゃんとスキルを高めようという気持ちは十分あるのだと思う。最近多い「山ガール」っぽい感じの人たちもいた。

 若い人たちが参入するのは登山者の年齢構成を変えるという点で喜ばしい反面、安全面で危惧があるという指摘もあるが、楽しみながらスキルが身に付くようなゲームや講習会なら、むしろ若い人には抵抗感がないのかもしれない。

 ロゲイニング、そんな分野への貢献も期待できそう。

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エイジドクラスデビュー

 ベテランワールドカップやマスターズを除けば、エイジドクラスとは無縁であった。今回霧ヶ峰ロゲイニングでは、年齢によって自動的にシニアクラスに割り振られてしまったので、期せずしてシニアクラスに出場することになった。
 結果は、優勝だったが、総合だと7位(?)相当なのが悔しい。レース後風呂に入っていると、「私たちの楽しみを奪わないでください」と、半分冗談かもしれないが、シニアの方から言われた。その方も十分に早いのだが。
 シニアクラスは石田さんも高橋さんも一緒だと思うと気が引けるが、高橋さんからは「励みになります」というお言葉をいただいた。自分としては、やはりシニアクラス出場はいくつかの意味で不本意なのだが、高齢になっても走っておられる人たちの一つの励みになれば、それはそれで本望なことだ。

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男女総合優勝の阿闍梨のメンバーと

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