不憫なコンパス
先週末はいずれも野外での仕事だったが、二日とも天気は芳しくなかった。初日は時折小雨の降る中をジオツアーの2回目。河津七滝の初釜滝の横には見事な柱状節理があるのだが、その前に踊り子と学生の顔のところに穴の空いた記念撮影板があって、見事な柱状節理を隠している。残念な文化程度である。
翌日も朝から雨が心配な中、岳人の読図特集の取材。ヤマケイでは散々原稿を書いたが、読図に関しては岳人は初デビュー。そこは岳人とヤマケイの違いか、岳人ではワンゲル部の女子学生に地図読みのポイントを教えながら、一人立ちできる登山者のための読図という想定で教えた。モデルの女子学生は3年間ワンゲルで鍛えただけあって、読図はほとんどしないというが、コンパスを使った方向確認、それによってルートを外していないことや現在地を確認する方法を教えたら、そこそこ使いこなしていた。
先週読んだ平塚晶人さんの新しい本で、あまりにコンパスと方向が無視されているので、不憫になって、意識的に強調した。モデルの彼女、地形の大きさの感覚はまだまだついていないが、方向の違いはある程度使えるようになった。n=1だけど、原理的に考えても、初級者こそ感覚に頼る地形の大きさじゃなくて、客観的かつ誰でもほぼ同じように把握できる「方向」をもっと活用する方が効果的じゃないだろうか?
▲今日も使ってみました。マイクロレーサー。彼女が頻繁に方向確認ができたのも、全く手間いらずのマイクロレーサーのおかげも大きかったのでは。最後はやはり「このコンパスいいですね」という感想だった。
この秋の展示会で発表、来春発売予定らしい。展示会で評判が芳しくなければ、販売なしもありえるかも。小売店にみんなで、プッシュしよう!
▼行程は12km。分かってはいたことだが、降りてきたのは18時に近かった。彼女も久しぶりの山行だったが、よくがんばった。頭も身体もくたくたというところか。
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