その科学が成功を決める
世に自己啓発の情報は多いが、その多くはいかがわしさが漂う。自分が成功したイメージを思い浮かべるだけで本当に成功できるのだろうか?こうした疑問は直接確かめることが難しいが、本書の著者ワイズマンや社会心理学者たちは、大規模な調査研究も含め、ちまたに流布する「成功の法則」の信憑性を確認してきた。その結果、「自分が成功した場面を思い浮かべる」ことは効果がないが、成功のイメージを具体化したり、小さなステップの目標を設定すること、あるいは成功のイメージと同時にその途中にある困難をリアルにイメージし、またその対処を考えることは効果があるといった、知見が示された。
安易な自己啓発やメンタルマネージメントに警鐘を鳴らすと同時に、タイトルの通り成功の確率を高め、それに対する希望を高めてくる本でもある。
前回紹介の「もし高校野球の・・・」と合わせて読むと、さらに効果的?
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コメント
私も読みました。
思ったほど「成功法則」を否定していないように感じました。
検証を主とした自己啓発本というところでしょうか。
投稿: 本のソムリエ | 2010/04/04 14:00