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2010/02/13

ドラッカーのマネジメント

 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」(岩崎 夏海 (著)ダイヤモンド社 最近大学生協の書籍部で、萌え系高校生のイラストが表紙になっている、レジにもっていくのが恥ずかしくなるような本を買った。この本は、ある事情から意味も分からず野球部のマネージャーになってしまった女子高校生のみなみ(表紙には萌え系のイラストが描かれている)が、経営学の古典とも言えるドラッカーの「マネジメント」を読んで、甲子園を目指すために野球部をマネジメントする青春小説だ。ドラッカーのマネジメントというおやじくささと、萌え系女子高校生という意外な取り合わせが「変化球」的内容をイメージさせたが、意外と速球勝負の本格派。「マネジメント」の内容がよく分かる。  「野球部の『顧客』とは誰か?」「野球部は何のための存在するのか?」など、普及を考える組織のまさにマネージャーである自分として、深いが避けて通れない問いが随所で提示され、いちいち自分の実践を振り返り、またそれに対して新たで明確な意味を見つけだすこともできた。

 組織人でない人が自分自身のプロジェクトをマネジメントするという視点でも、参考になるヒントは多い。たとえば世界選手権を目指すという時、「自分(の世界選手権を目指すという行為)は何のために存在するのか?」、その時「顧客は誰か?」「顧客の満足はどのように定義され、またそれはどのようにもたらされるのか?」という視点から考えて見ると新たな発見があるだろう。

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