応援のファインプレー
はせつねの最高峰三頭山さんから峠に降りて登り返し始めた真っ暗な中に一人の応援者がいた。コース上でも最も深い場所。こんなところに応援者がいるのだとびっくり。「ありがとうございます!」と挨拶を返すと、「あ、村越さん」という声、「え?」と声をあげると、「鏑木です」という返事。
彼が「いろいろお世話になった人を応援しにいく」という話は聞いていたが、よりにもよってこんな場所とは。トップでもこの場所を通過する時には暗くなっているだろうから、顔は見えない。入るのも大変。でも、難所をすぎて、再び登りで選手が辛くなるところ。そして誰もいないからこそ、彼はそこを選んだのだろう。そんな地味なところに一人で立っている彼の胸中を察すると、目頭が熱くなった。
レースを知り尽くした者だからこそできるファインプレーである。
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