山で豚カツ
荷物を軽くするため、山ではどうしても同じようなものを食べることになる。食べ続けた結果、空腹は感じても食欲を感じなくなることも少なくない。3日目(8月11日)ともなると、行動食のミックスドライフルーツにも飽きてくる。
この日昼前に通過予定の百間洞山の家では、トンカツがあるらしい。今年のヤマケイの特集号では、トレイルランナーで、この周辺の山岳地域の救助隊員である望月さんがおいしそうにトンカツをたべている写真が出ていた。今日は「山で豚カツだ!」
気持ちよい高原状の百間平を通過し、幕営地を過ぎて、百間洞山の家へ。ジュースを買って飲んでいると、「村越先生ですよね」と声を掛けられた。しばらく記憶をサーチして、宮内と通った静岡のクライミング事務の受付をやっていた静大の山岳部のOBだと気づいた。夏の間はこうやって山小屋でバイトをしているとの事だった。今日の目的地の聖平までは、まだふた山もあるが、なんだか自分の領分に近づいたような気がした。
聞いてみると、豚カツは夕食のみ。昼の軽食類も、まだ9時過ぎたばかりで食べることはできなかった。山で婚カツよりも山で豚カツの方が困難な道のりのようだ。
その後、中盛丸山、兎岳を通過して、聖岳へ向かう。南の方は雲がかかっているが、稜線には初めて夏らしい空が広がっている。
小屋でバイトする、静大山岳部のOBと
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