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2009/08/15

山で婚カツ

 最近山に来るのは中高年ばかりだという言説がはびこっているが、北アルプスあたりに言ってみると、実は若い女性が多い。しかも単独行が意外と多いのだ。社会生活にも慣れた30歳前後とおぼしき女性たちだ。昨年の北アルプスでそんな光景を見て、野外活動の授業では「山でこそ婚カツ」といい続けてきた。
 さすがに南アルプスには若い女性はいないだろうと思っていたら、男性の単独行と同じくらい若い女性の単独行がいる。二日目の午前中、雨にめげて高山裏の小屋で休憩を取ろうと中に入ると、ピアスをしたチャーミングな女性が、招き入れてくれた。まだ午前9時だというのに、今日はこの小屋で停滞を決めたという。昨日も一小屋分しか進んでいない。最後は茶臼までいくという。「大丈夫ですか?」と問うと、「今週末まで休暇長いですから」という。同宿でもすれば、こういう女性がなぜに南アルプス一週間の幕営縦走というディープな世界に入ってきたかを尋ねたいところだが、僕たちは先に進んだ。
 この日は、荒川岳への登りでも隙のない登山用具に身を固めた若い女性とすれ違った。「山で婚カツ」もあながち誇張ではない。山にはきちんと自立したチャーミングな若い女性ばっかりだ!考えてみれば、僕の一世代前には、合コンならぬ合ハイ(合同ハイキング)という言葉があった。40年前、山は出会いの場だったのである。今出会うべき魅力的な若い男性はいるのだろうか?「だめだね。若い男は遊び方知らないんだよ」と、同行の田島利佳は一刀両断。

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二日目(8/9)は午前中から霧の中。小河内避難小屋にて

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