盟主:赤石岳
高山裏小屋でまるちゃんのきつねうどんを食べると、小雨の中を荒川岳を目指して出発した。最初は大きな尾根を巻き、その後一気に荒川前岳を目指して緩やかな沢の砂礫地の中を高度差約600mを登っていく。今日唯一の大登りだが、傾斜はさほど急ではない。地図ではずっと荒れ地のように書いてあるが、前半はうっとうしい灌木帯を進み、中腹でようやく砂礫地に出る。主稜線は遙か高いところにある。
主稜線に出ると荒川の大崩壊地の南側に赤石岳が雄大な姿を現す。名前の由来になった赤石は北側には産出していないようで、赤というよりもモノクロームの灰色の存在感ある山容が見える。中学受験のころ、この山脈を赤石山脈と習ったことを改めて思い出す。中南部での高度は塩見に譲るが、その山容は巨大山脈の代名詞となるにふさわしい。
雨は上がっていたが、天候が心配だったので、中岳のみを踏んで、荒川小屋に下る。この日の天場は私たちだけ。基本幕営の登山者も、昨日の雨で今日は小屋素泊まりを決め込んだようだ。900円のロング缶で、今日一日の疲れとがんばりをねぎらう。
▲盟主:赤石岳
▲荒川小屋ではロング缶900円。
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