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2009/06/21

タピオ逝く

50年近く生きていると、人の死はだんだん身近なものになる。とりわけ同年代の人が病気や突然死などで亡くなったという報に接する機会も増える。2月に行われたスキーオリエンテーリングの世界選手権のためにフィンランドから派遣されたアシスタントアドバイザーのタピオ・プシネン氏がトレーニング中に亡くなったというニュースが送られてきた。彼らの活躍なしには、この世界選手権の成功はなかった。何の報酬もなく大会一週間前から滞在し、60kmを越えるトラックを毎日せっせと踏み続けた。その活躍に接しているだけに、そのニュースは現実感を伴ってはこなかった。

 48歳、僕とは1歳の違いだ。このくらいの年代から心臓系の突然死のリスクは高くなる。中には注意によって予防できるものもあるが、死後の解剖でも原因の分からないものは少なくない。トレーニングをしなかったからといって絶対に防げる訳でもないし、分からない確率に対して、トレーニングを控えることもできない。

 タピオの冥福を祈る

Tapio

タピオ・プシネン氏(左から3人目、筆者の隣)とスキーO世界選手権のバンケットで

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