劔岳<点の記>まもなく公開
今週末から、いよいよ映画「劔岳<点の記>」が公開される。この硬派な映画が珍しく朝の番組で取り上げられていた。
この映画の内容については何度かブログでも書いたので繰り返さないが、地図づくりに携わる者の端くれとして、久しぶりに金を出して見たい映画だ(ちなみに僕が最後にチケットを買ってみた映画は30年前の「八甲田山死の彷徨」だった。この映画のカメラマンが劔岳の監督木村大作だ)。今の世の中じゃ、地図なんて当たり前にように、しかもただで手に入るが、その作製の背後には多くの人の手と苦労がある。それは文字通り地を這うような苦労であり、山岳地域では命賭けでもある。
今朝の番組によると、木村監督はスタッフ・役者にも当時と日程で登山をさせ、同じような苦労を味あわせたという。また撮影途中には、音響のスタッフが落石で大けがをする目にもあっている。
ライバルである日本山岳会の小島烏水との関係も、山に登るとはどういうことかを改めて考えさせてくれる。あれで1700円なら安い、というのが山岳での撮影をしきった「山岳監督」多賀谷さんの弁である。
その多賀谷さんと大日岳山頂にて
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