バンケットのサプライズ
天気の良かったロングの日は三脚が暖まることで光電管の反射板が傾き、レース中に光電管が使えなくなった。おまけにサーバーがダウンして、一時中間計時もストップした。吹雪のミドルの日は当然のように光電管は使えない。光路を雪が通過するのだから。最終日のリレーは、コアスタッフが12時、14時と一人づつ抜けてしまい、セクション全体が弱体化していった。そんな中で、WSOCのITセクションは一つのミスも出さず、その一方でバンケットでのサプライズのビデオクリップを用意していた。
6分くらいのその映像は、前半は選手たちの迫力ある走り。後半は役員の活躍や選手たちとの交流場面、選手の喜びの表情からなる。趣向は韓国のAPOCの二番煎じだが、韓国では実行委員会とは関わりのない外注で作らせたのに対して、彼らは忙しい運営の合間に作ったのだ。
大会が終わり朝早くのバスで千歳空港に着き、まだ眠い頭でもう一度このビデオクリップを見直してみた。BGMの曲はアーティストも曲名も知らなかったが、日常の仕事をこなす喜びを歌った歌詞だった。いつも淡々と正確無比に仕事をこなすITチームの心の底を覗いたような気がした。
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