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2009/03/08

負け戦

あっさり終わったスプリントに比べると、ロングは苦難の連続だった。ただでさえ明け方に地図ができあがるスケジュールの中で、複雑なパターンを刷り分け、間違いなく選手に渡すようにナンバーを振らなければならない。スタートもマススタートで、最後まで選手は競り合って帰ってくる。スタートにもフィニッシュにも大きな負荷のあるレースだ。
 元々一人の役員が2人の選手に同時に地図を渡すという計画だったが、一人でもっと多くの選手に配れるのではないかということになり、5人ほどで50人に地図を渡す計画にTOM直前に変更になった。ところが当日の朝になって、スウェーデンの監督からクレームがついた。選手によって配布時間に差ができてしまう。たとえ裏替えして渡しても地図は透けて見える。それは不公平だろうと。実際その場でやってみると、その通りだった。こんなことは、とっくの昔に確認していなければならなかったことなのに・・・。 スタート直前で配布方式を変更することにした。SEAが、IOF関係で10人は出せるよといってくれた。副会長のヒュー・カメロンまで地図渡しをやる羽目になった。
 男子のフィニッシュがほとんど終わったころ、ITチームがトラブルに見舞われた。天候がよかったため、フィニッシュ計時のための光電管のスタンドが熱を持ち、立てている雪がへこんで、光軸がずれてしまったのだ。女子のレースの直前に、この第一系統を捨てて、手動計時に切り替えた。その直後のITテントは戦場か急患が大量に運びこまれた病院のようだった。
 そのトラブルを乗り切ったころ、アメリカのシャロンに間違ったパタンの地図が渡されたことが発覚した。様々なパタンの地図を印刷する時、紙送りが1枚づれて、裏の選手ナンバーと実際のコースパタンがずれてしまったのだ。結局、ほぼ距離的にもほとんど違いはないこと、そして成績上、上下とのタイムの離れた下位だったことから、そのまま完走扱いとすることで収集した。上位に対して同じミスを犯していたら、間違いなくレース不成立となったところだろう。
 第二セットは、気分的には完璧な負け戦だった。

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