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2009/03/16

How do you feel?

How do you feel?  国際大会を終えると、国際オリエンテーリング連盟から派遣された監督官や国際連盟のお偉方から、たいていこう聞かれる。「ほっとした?」「仕事をやり遂げた充実感?」そんな答えを期待しているのだろう。2000年に、日本で初のワールドカップを終えた翌朝、初めてこう聞かれた時、僕の頭をよぎったのは「I feel like a General who enjoy great victory but lost a lot of soldiers」という回答だった。確かに大会は大成功だった。選手からの評価も高かった。素晴らしい地図もできた。600万あった赤字も、その地図の売り上げであっという間に返済できた。その時作った地図は、その後日本選手の強化やオリエンティアの楽しみに大きく貢献した。しかし、その陰には仕事の重荷に耐えられなかった役員や、苦労ばかりで充実感を得ずに終えた少なくないコア役員がいたからだ。
 2005年の世界選手権も、競技面では大成功だった。しかし、4000万を超える赤字が残った。I feel like a Ministry of Military who lead the country to victory but make the country bankrupt. そんな心境だった。
 そして、今回の世界選手権、閉会のバンケットで、多くのコア役員が、IOF副会長のヒュー・カメロンから、気分はどうだ?と聞かれたという話を聞いて、いったい僕はどんな気持ちだっただろうかと考えてみた。1月後半からの日常生活の中での準備は、正直辛い日々が連続した。山の中の地図調査はどんなに辛くても、自分がその日仕事をした分だけ、少しづつゴールに近づいているという実感と、それが直接大会に役立つという達成感があった。しかし、細々とした総務の仕事にはその実感は乏しかった。立場上、調整作業にも多大なエネルギーを費やした。それでも、大会に入ってからは、自分が選手たちの役に立っているという実感には恵まれた。少ない睡眠時間も意外なほどに気にならなかった(その反動は、大会を終えた後1週間は続いた)。
 決して勝ち戦にたとえる気にはならなかったが、負け戦と考えるには周りの評価は高すぎた。「第二次世界大戦後期のノルウェー人の気分」。バンケットの時、選手代表として大会に賛辞を送ってくれたノルウェー選手を見ながら、そんな比喩が浮かんだ。
 

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