The long and winding road:日本平トレランへの長くて遠い道のり
正直に警察から許可をもらおうとしたのが失敗だった。トレラン経験のない「小娘」(自称)を使いに出したのも失敗だった。担当課にたどり着くまでに警察構内で4回も咎められ、やっとたどり着いた道路管理の係では、「話の聞けない男」にトレランはハイキングコースでやるのだと何度か言っても、「パークウェイは人は歩けないのです」と言われ、最後には膨大な宿題をもらって帰ってきた。翌日の石原の第一声は、「このイベント、開けないと思います・・・」。たった9kmと高をくくっていたトレランは、スタート前から長い道のりを用意して待っていてくれた。
翌日、宮内を呼んだ。アドベンチャーレース運営経験のある彼女なら、そんな長い道のりでもなんとか乗り越えられるだろう。実際、宮内は石原とその日の午前に指定されたところを周り、石原に情報を集めさせ、整理し、立派な「書類の束」を作り上げた。後は現地の写真を撮って、添付し、警察の許可を得るだけだ。幸いコースの道路部分はすべて市の管理だったので、市の道路管理課は警察から許可が出れば、特に許可を出すほどのことでもないと言ってくれた。トレランミニレースへの長い道のりは少しづつ克服されはじめた。
役所だから、トラブルは怖いのだろう。昨今のことだから、自己責任でやるといいながら、事故があったらいちもんをつける団体がないとも限らない。組織の中で20年も生きていれば、そういう保身に走る人間がいることは理解できる。思考回路の中に漬かってはいけないのだ。
▲「書類の束」を作り上げる宮内と石原
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