中国式宴会
29日のスプリントイベントは、南沙の公園で行なわれた。パークOにはうってつけの公園だが、日本ほど管理が厳しくない。花壇じゃないのと思われる場所も、地図では黄緑には塗られておらず、選手が踏みつけて走っていく。左脚は心配だったが、特に痛みもなく走り切れた。むしろレース後の方が調子がいいくらいだった。久しぶりのスピードレースを楽しむ。脚の速い中国選手に対して対トップ2分ならまずまずの結果だろう。
相変わらず大会とその周辺イベントの全体像は分からない。この日は、プログラムによれば昼も夜も臨海酒家で提供されるはずだったが、同行している香港チームに聞いたら、いずれも自分たちの宿舎の食堂で提供されるという。じゃあ、今日はのんびりだ。14時には部屋に落ち着いて、シャワーを浴びた後、たっぷり1時間昼寝をし終わったころにフロントから電話があった。「地域の行政の招待による宴会があるから、17時に車が迎えに来る」という。それまで1時間半ほどロゲイニングのスタートリストを作ってマルカでの稼働をチェック。リストのトラブルシューティングをしたが、肝心の得点入力ができない。Eカードを使わないで記録訂正だけでスコアの成績処理をマルカにやらせるのは無理なのだろうか?
そうこうするうち、迎えの車がやってきた。南沙大酒家という、いかにも近隣一番と思われるホテルに連れていかれた。静岡ならさしずめ「静岡グランドホテル」だろう。南シナ海につながる入江が見渡せる場所で、アヘン戦争の戦闘が行なわれた砦がすぐ近くにある。
中国式の宴会では、酌はないが、ホストが思いついたように立ち上がると、皆で立ち上がって「乾杯」となる。お客どうしでも席を離れて乾杯する。年長者や招待客に敬意を表するために、杯を合わせる時には自分の杯を低い位置で合わせるのが礼儀らしい。どう見ても地位の高いホストの副市長(?)が杯を下げるので、どんどん乾杯が低い位置になってしまうのが、見ていて面白かった。宴会はほぼ2時間で終わった。最後は簡単にホストが乾杯をして終わる。このあたりは淡泊なものである。
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