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2008/10/31

ワクワク

 ハセツネでは久しぶりにレースが待ち遠しく、寝付けない夜を過ごした。一体何年ぶりだろう。それさえ思い出せないほど遠ざかっていた感覚だった。それから3週間、気持ちは次第にオリエンテーリングにシフトしていく。この春までは、体調的に不安感を抱えていた。ハセツネで11時間を大きく切ることができたこと、それ以上にそこまでのトレーニングを消化できるようになったことが、自信につながった。身体への不安は全く無くなったわけではないが、距離への不安は全く無い。スピードは自慢できるほどじゃないが、登距離の多い中日東海なら、それも全く問題にならないはずだ。
 オリエンテーリングを実践する準備はできなかったが、久しぶりに地図読み走もやってみた。億劫だとも面倒だとも思わなかった。ジムのトレッドミルでの地図読み走は、老眼になりつつある目には負担で、走るたびに肩こりになったが。

唯一心配なこと。前の晩眠れるだろうか?

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2008/10/28

村山古道

 平安時代に開かれた日本最古の富士登山道である村山口を五合目まで登った。時間的に不安があったので、村山口登山道の地図が終わるあたりから上り始める。そこからすぐのところにある札打けやきには、針葉樹植林の中に残された立派なケヤキで、周囲には近年登山したと思われる人の札が巻かれていた。
 そこからやや怪しげな復元路を富士山山の村まで進むと、後は明らかに古道であったと思われる溝の中を道は進む。周遊道路登山区間までは走れる。その後は倒木があったり傾斜がきつくて走るのは難儀だが、標高900mの地点から2400mの五合目まで2時間強で到達。これなら浅間社から山頂までも5時間で十分お釣りがきそうだ。
 爽快さを求めるなら、いいトレイルは富士山の周りにだって、たくさんある。しかし日本のサミット富士山頂を目指す人には一度は走ってもらいたいトレイルだ。

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▲スタート地点の村山浅間社

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▲中腹は、ちょうどいい具合の紅葉だが・・・

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5合目に近づくと、寒々とした光景。遠く三保半島も見える

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トレランバブル

 東京に出たついでに、久しぶりに八重洲のブックセンターに寄った。ロゲイニングが出ているということで山と渓谷の11月号を開いてみると、その記事の対面は別のトレランの話題だった。この号には、他にも石川弘樹がトレランと環境問題について語っていた。その隣には、やはり石川弘樹のトレイルランニングの単行本が出ていた。ランナーズは「トレイルランナー鏑木毅」を出した。アドスポもトレラン雑誌のようになっていた。出版界もトレランバブルのような状態だ。
 そうかと思うと、「BRUTUS」11/1号は山特集・ワンダーフォーゲル主義と銘打ち、一昔前の山と渓谷のような表紙であった。p31にはハリウッド俳優たちのアウトドア姿のスナップがあった。そういえばエコセレブなんていう言葉もあったなあ。
 このバブルいつまで続くのだろう。バブル期の絶頂にその行く末について考えてみるのも悪くない。心配されるのは、環境団体や登山者とのトラブルだ。今でも、登山者からは冷たい目で見られることもあるやに聞く。ハコネのレースなんて、大文句が来ても不思議はなかったはずだ。
 もう一つは事故である。一昨年の東京トレイルでの心不全、そして昨年のハセツネでの滑落事故。底辺が広がれば、自然の中での行動についての十分な知識を持たない人が多くトレイルを走ることになる。レースならまだいいが、練習として日常化すればそれによる事故はより顕在化するだろう。
 1990年代前半の経済のように完全に崩壊するとは思えないが、いつかのシナリオを想定すべきだろう。資産運用と同様、ポートフォリオ戦略は破綻を乗り切る一つの有効に思える。ロングからショートまでの多様なレース距離。山岳から里山までの様々な環境とシチュエーション。そして他の種目とのクロスオーバー。

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2008/10/22

朝霧ロゲイニング200人を越える

申し込み状況が好調だった朝霧ロゲイニングは、ついに当初定員200名を突破!みなさん申し込みありがとうございます。

 当日参加のみについては、もう少し受け付けても大丈夫だと思うので、まだ締め切りにはしていませんが、多くても300でうち切ります。参加希望の方はお早めに。

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埋められた水準点

 試験実施のため午前中の休日出勤だった昨日は、日の高いうちに大学を出て、家に帰るまで寄り道をしながら1月の有度山ロゲイニングのための写真を撮った。テーマは今年も有度山の自然と歴史。有度山は今から10万年前に安倍川の堆積平野が1年に3mmづつ隆起し、現在の約300mの丘陵となった。元々は紡錘形であったその丘陵は、駿河湾の海流によって南半分が削られ、その土砂は三保半島を作り、そして、久能海岸の海食崖を作った。そして、古代には日本武尊の草薙伝説、近世には入会地として、あるいは徳川初代将軍家康を祭る地など、様々な歴史的遺産が残る。チェックポイントはそれを実感できるような場所におくつもりだ。
 今日は主として海岸沿いの神社、寺院を回った。他の地域では国道にある水準点では久能海岸ではちょっと山側に入った神社・寺院にある。おそらく旧国道のあたりはまだ砂地で、標高の基準としては心許ないという判断があったのだろう。地点間の角度を測るだけの三角点に比べて水準点は、その間の標高差を地道に少しづつ測っていく。「水準点があれば、間違いなくその間の道は測量隊が通ったということなのだ」、とM嬢に話したら、「そこに村越さんはロマンを感じる訳ですね」と、突っ込まれた。その通り!
 今日回った3カ所の水準点はいずれも境内か参道のコンクリートに埋もれて発見できなかった。一カ所だけ住職がいた寺院で聞いてみたら、「ここら辺のはずなんだが、こないだ埋めちゃったよ」だと。

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2008/10/17

富士山アウトドアリソースの集約

 資金難と忙しさでとん挫していた富士山アウトドアマップ構想を復活させられそうだ。9月に募集のあった県の戦略研究「富士山」に「富士山麓のアウトドアリソースの集約と活動プログラムメニュー」を出したところ、それが通ったのだ。研究計画申請書だけでなくヒアリングまであるかなり本格的な審査で、つっこんだ質問も受けたが、10年前に作成したガイドブック、そして数年前に進めていた情報収集の経験が生きた。
 今回のプレゼンでは、トレイルランニングやアドベンチャーレースなど、空間的には施設に枠内にとどまらない、内容的にはキャンプとは対照的なアクティブでアスレティックなアウトドア活動が増えていること、そのためのリソースを集約することで富士山の魅力がさらにクローズアップされることを強調した。評価されたとするならこの部分だったのだろう。山梨県側に比べて「自然の影が薄い」ことを強調したのもよかったのかもしれない。
 作られた観光資源でない生の自然を使う活動の重要性が認められたこと、そのためのいわばソフトなインフラとしての地図の価値が認められたのも嬉しい。

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2008/10/16

ハセツネ装備

あじゃりの奈緒さんに倣って、準備と装備の覚え書き。

10時間42分。92位。去年なら男女総合でも77位のタイム。

1)準備

前の週、火・水曜日に炭水化物を少なめにし、木、金曜日にカーボローディング。炭水化物摂取はもっと増やせる。前日のウォーターローディングも含めて、まずまず。

・当日はサンドイッチと菓子パン半分、ヨーグルト。コーヒーと、野菜ジュースを朝食に。その後スタートまでに500ccのスポーツドリンク(希釈)を飲む。さらにスタート2時間前に菓子パン残り半分、スタート30分前にライトミール1本。

・天候、やや暑く(昨年よりも若干暑い)。スタート前にも、水道でちょこちょこ給水。平野部は2007年よりややあつかったが、上はたぶん昨年よりやや寒い。風はなし。

2)装備

 ノースのザックを徹底的にさらに軽量化。約600g

 食料:水(スポーツドリンク2倍希釈)1.9l+コーラ350mm。よく気を抜いておかないと吹き出す。水は200mlほど足りなかった。

食料:

チーズ・ハムパン小2個パック1(半分あまり)

ライトミール3、塩よーかん4本(2つパック)、梅あめ6、マンゴ・クランベリー(ドライフルーツ)

さらみ、チータラ(チータラ一袋は完食)、さらみは途中から食べられなくなった。

はちみつ+レモン

 蜂蜜レモンは売っている状態の250g150gにして携帯。味はよい。ただし振った時キャップが外れてしまい、あとはキャップなし(あまり支障ないが、少し気になる)。ボトルポケットも調子は良かった。少し濃すぎるのかもしれない。

・暑めだったせいもあり水は足りなかった。鞘口峠でなくなった。

・月夜見では、水1Lとスポーツ飲料0.5Lをもらう(実際にはもう少し多い)。この水は最後まで残ったが、御岳で0.3L給水。夜間の水消費はかなり下がる。胃の調子が悪くなり、スポーツドリンク希釈でも飲む気がしなくなった。それを考えるとサブのボトルは必要。

食い物:

 ライトミールは2本たべ、塩よーかんは2本、梅あめは他のドライフルーツとくっついてしまい食べにくいが、4個ほど食べた。クランベリーは酸味が強くてよい。マンゴは食べられなかった。

衣類:

 半袖ジップシャツ+ハーフタイツ。ひざにキネシオテープ。出発時はやや暑い。ザックにウルトラライトのウィンドブレーカーと黒のアンダー長袖。長袖は17時すぎに寒く感じ、ライトを出すのと併せて着た。正解。ウィンブレは使わず。手ぶくろ(3本指出し)もその時タイツに入れ、月夜見でつけた。靴はイノベイト305。比較的軽く、ラストもあっていたが、やや前部が広い。ただし、マメのできそうなところ(かかとと土踏まず前方)にはテープを巻き、その下にはケアりーぶ。靴下は、5本指ソックス。足のトラブルはなし。マメもできず。

その他に、トラブル時に備え、レスキューシートとテープ1/3を携帯。

*ひざにキネシオテープまく

 ライトは、手持ライトとプリンストンテク(3Wビームを使うことはなく、1×4をずっと使う。今回は下りにスピードがあったのか、1×4だけでは暗く感じた。手持ちライトはストラップで手につけて、月夜見以降、下りと平地では点灯。

キャップはあいたがボトルホルダーとフラスコ、ウェストポーチもうまく機能していた。

各種軽量化部分も問題ない。Pa120664

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(撮影:田島利佳)

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2008/10/15

朝霧ロゲイニング宿泊定員に

安い宿泊で人気の朝霧ロゲイニング。現在申込数は140.前日からの宿泊は100を越え、キャパシティーいっぱいになりました。ロゲイニングは申し込みいただけますが、前泊は締め切りとなりました。

 夜の講習会等は参加できるように働きかけてますので、近くで前泊の方はぜひ、おいでください。佐藤佳幸さんの楽しいアドベンチャー談義がきけそうです。

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ハセツネの朝

 脇を話しながら通り過ぎる人の声で目を覚ました。時計を見るとまだ眠ってから3時間しかたっていなかった。体育館の混雑を避け、校庭の木の下でシュラフカバーとツェルトにくるまってねていたのだ。次第に夜が明けて、昨日自分が走った奥多摩の山々の前衛が秋の空気の中に澄んで見える。疲れた体とシャープな頭の中で余韻に浸る。ハセツネの中でももっとも好きな瞬間の一つである。
 目標は達成した。しかし、ここまでは体調管理とトレーニングがふつうにできていれば達成できるレベルだ。さらに目標を上げるには、月夜見以降での速度低下を押さえる必要がある。それができれば、優に10時間は切れるだろう。71kmを24時間以内。誰でも可能性を感じることができると同時に、一気には走りきれない距離。さらには夜間走行、その絶妙なバランスにハセツネの魅力があるのだろう。50歳代での入賞を目指して、もう一歩進んでみるかな。ひょっとするとそれは新たな「寄り道」への扉になるかもしれない。

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▲応援感謝。すみちゃんとまどかさんのポンポン隊がMTBで月夜見まで来てくれた。

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▲今年の優勝タイム7:30もすごいが、こちらの青木氏は、16回連続出場・完走。出場だけでもすごいと思うが完走もすごい。20回向けて、永久エントリー権をスタート前に送られていた。こんな参加者が多いのもハセツネらしいところだ。

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2008/10/13

目標達成の快感

 昨年はそれ以前に一回低血糖でダウンしていたので、月夜見から先辛かったという記憶がないが、今年は練習量からして月夜見までは順調にいけるだろう。ロングトレイルに滅多に出かけないアスリートにとって、ハセツネは月夜見から先が勝負になる。筋持久力の限界を超えたところでどれだけペースを維持するか、あるいはペースが落ちるのを最小限にとどめるか。前半は渋滞に巻き込まれないペースを維持するとともに後半に向けてできるだけダメージを受けないことを配慮しながらスタートした。
 スタートでは前に並びすぎた、山道に入る段階で昨年は見えなかったトップも見えている。心拍数は160超で、時に170を越える。レースの精神的な影響はあるにしても、高すぎる。変電所に降りるあたりで、間瀬さんに抜かれた。周囲にいる人を見ると、どう考えても10時間を切るのが目標の人ばかりである。
 入山峠は、単純比率で計算したタイムより10分ほど早い。ロード区間はあるが、登りは多いから、多分早すぎるのだろう。醍醐丸からの下りで、イーストウィンドの陽希に追いつかれた。彼も入山のタイムからやっぱり10時間を切るペースだという。登りでは手を積極的に使い、下りではなるべく設置のダメージを受けないようにしながら、それでペースが落ちる時には抜かれるに任せた。
 昨年は低血糖で通過した浅間峠だが、今年は水・木にしっかり食べられたおかげで身体は動く。しかし、血糖値が下がっているのか、貧血気味なのか、頭がほとんど働かなくなってしまった。この状態で三頭山以降の下りにさしかかってしまったら、ペースダウンは必至だろう。月夜見用にとっておいたコカコーラのボトルを開けた。封は切ってあったが、それでもさんざん揺すっていたので、シャンパンのように吹き出した。1/4を失ったが、味の違う飲み物は気分転換になった。
 昨年は些細な登りでも全て歩いた浅間峠から三頭山までの区間でもまずまずのペース維持ができた。三頭山への中腹で、どうですかと声がかかった。相馬さんだった。下りが全然走れないという。まだ腰の調子が悪いようだ。抜かれはしたが、三頭山からの下りで、「そろそろ」という感じで動いている相馬さんに再び遭遇。思わず「ドンマイ」と声を掛けてしまった。
 月夜見には予定の7時間30分よりも20分ほど早いタイムで到着した。まどか・すみちゃんのぽんぽん隊と利佳ちゃんが応援してくれた。止めようと思っていた昨年は10分は話し込んでいったが、今年はこの時点ではまだ好調で、給水を受け、予備食料をウェストポケットに入れ替えると、すぐに御岳に向かって動き出した。あと1時間20分動けば大タワで、そこまでくればあと20km少々だ。
 三頭山は地獄だった。延々続く400mのアップ。6時間も走ったweekend warrierには辛い。手を積極的に使って登るが、上半身の方もぐったりしてきた。途中、なんど「このまま横になって休みたい」という誘惑に駆られたことか。その度毎に「こんなチャンスは滅多にないかもしれない。このチャンスを逃してはいけない。逃さなければ、もっといいチャンスが巡ってくるはずだ」と自分を鼓舞し続けた。ただ限界に来ているのは筋持久力だけのようで、筋肉痛、筋負荷による痛み、腰、膝の痛みは全くでない。もちろん下りの一歩一歩は膝にくるが、危険を感じるような痛みではない。積極的にスピードを上げた。
 昨年はなかなか離れることができなかった大タワだが、今年は用をたしただけですぐに離れた。大岳までは登りはあるが、小刻みなので、そうは辛くないはずだ。
 大岳からは下るだが、そこまでの下りは結構きつくて、筋力の落ちた身体ではなかなかスピードを上げられない。おまけに疲労のせいか、食料のせいか、食欲がないどころか、1.5倍に希釈したスポーツドリンクさえ飲みたくなくなり、胃のあたりがむかむかしてきた。御岳手前の水場で飲んでみると、水ならおいしく飲めた。今後に備えて、コカコーラのからボトルに水を入れた。
 第三関門には宮林さんがいた。月夜見までは知人、知らない人を問わず、昨年より遙かにたくさんの応援者がいて励みになったが、それ以後は応援のないレースだったので、勝負どころで応援されるのは嬉しい。
 日の出への登りは昨年ほどではないにしても辛かった。ここで登りが最後というのを唯一のよりどころにして登る。ここからの下りが最後の我慢のしどころか。距離と残り時間を考えると、脚が止まらない限り11時間を切れるだろう。ダメージが残らない走りを考えながら、ちょっとの登りは我慢して走る。
 あと5kmのところに来ると、いつものように多摩オリエンテーリングクラブの高橋さんがいた。最後の踏ん張りどころで知人がいるとほっとする。11時間まで40分以上ある。13時間あたりの昨年はこのあたりでも周囲にたくさんの人がいたが、今年は時々抜いたり、抜かれたりする程度だ。最後の林道に出るあたりでも、ほぼ同ペースの選手が一人いたくらいだ。ここまでくればあと2km弱のロードのみ。11時間を切れました、というよりもむしろ10時間代でした、と堂々と言えるタイムだろう。結果は10時間42分で男子総合92位。
 一部で話題になった(?)軽量ザックだが、機能的には全く問題なかった。練習の時はウェストポーチが揺れるのがやや気になったが、実際のレースペースでは全く支障はなかった。背中があたる、ショルダーストラックが痛い等のトラブルもなかった。まずは改良成功というところか。アクシデントが一つあった。蜂蜜レモンのフラスコを薄めようと、水を入れて勢いよく振った途端、キャップが吹っ飛んでいってしまったことだ。入山峠の前だっただけにどうしようと一瞬思った。しかし蜂蜜は粘性が高く、ふた無しでも支障なかった。
 軽量化には逆行するが、使い勝手という点ではウェストポーチの内側にゴミ入れがあるとよいと思う。厚みはなくていいし、ベルクロで中央だけが止まっていればいい。ゴミはレース中意外にやっかいなものだ。食べたものとそうでないものをより分けるのがだんだん面倒になってくる。もちろん、捨てるのは論外だ。そのうえ、ジェルや羊羹のからは一緒にしておくとべとつく。これこそ石川さんに率先して取り入れてほしいアイデアであった。

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2008/10/11

スキーO世界選手権

ハセツネで東京にやってきたついでに、スキーO世界選手権の打ち合わせ。昨日からアドバイザーのヴェリマルコもやってきている。フットと違ってスキーOは分からないことばかりだが、フィンランド連盟からもアドバイザーの他にも助っ人が3人派遣されることになった。春にやってきた時にも、地図を渡したら、次の日にはほとんどのイベントのコース概略ができていたり、彼らの熱意と実行力には感嘆した。

 今回も、ヴェリマルコはつたない英語ながら、次々にいろいろなアイデアを出してくれる。彼らと話していると、不可能なことはないように思える。世界選手権まであと5ヶ月。またも修羅場を垣間見る日がやってくると思うと、ちょっとワクワク。

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2008/10/10

いよいよハセツネ

今週末はハセツネ。昨年は週の中間の体調が悪く、食欲がなかったせいで、第1関門の浅間峠から第二関門まで、リタイアすることばかり考えていた。今年は食欲もあって、カーボローディングもどきなんぞもやってみた。

 レースに向けてこんなに充実感を感じられ、わくわくするのは久しぶり。10年ぶり?アドスポの5人の肖像を読んでいたら、自分がその中で戦うような錯覚すら憶えてしまった。

目標は11時間だが、それに向けてどれだけ気持ちを強く持てるかが問われている。天気もよさそう。

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2008/10/06

朝霧ロゲイニング

11月30日の朝霧ロゲイニング、早くも定員の半数が埋まっているようです。前日からの宿泊もすでに昨年の数の50を越えたようです。ロゲイニングのみは若干定員を超えてもとろうと思っていますが、お早めに。

くわしくは

http://homepage2.nifty.com/MNOP/event/olinasagiri08.htm

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改造は続く

 使ってみては直し、自分のザックの降ろし方は左からだったことに気づいて全部逆に付け替えたりと改造を繰り返し、ようやく使えるレベルまでやってきた。ルーファス風の後ろのボトル入れは、ノースのタンク容量と自分の山耐レースペースでは不要と判断してやめることにした。自分で工夫してみて、改めてルーファスのボトル入れが絶妙の位置と方向にあることに気づいた。結局フロントポケットは腰のストラップに固定して、ショルダーストラップに向けて幅広ゴムでつる形式となった。前掛けみたいであまりかっこよくないが、その代わり容量はかなり大きく、ファスナーも開けやすい。このポケットは、ノースフェイスのタイツの袋を流用。無駄にいい袋を使っていると思っていたが、それなりの使い方はあるものだ。
 あとは飲み物と食い物。食い物はあえて市販のジェリー、ジェル類を避けることにした。たかが70kmの1レース。グリコーゲンと適量の脂質がとれていれば十分だろう。大きな声じゃ言えないが、市販のものに頼らなければ、もっとリーズナブルなコストで同じパフォーマンスは可能なのじゃないだろうか?今検討中なのは、蜂蜜レモン。手頃なチューブで売っている蜂蜜にレモン果汁を入れてのばせば、クエン酸と炭水化物の完璧な組み合わせとなる?これが最後の課題だな。

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2008/10/03

夜の日本平

改良したザックを試すのと、最後の調整の意味をかねて、日本平を走って帰った。この季節になると18時でも暗いので、夜の山耐対策にはうってつけだ。ザックの外に取り付けたボトル入れは安定していたが、手で素早く取れる位置にするとどうしても底が揺れた時に尻を擦る感じになる。改良が必要だ。ハイドロだけでも2.2L入るので、ボトルは予備と考えれば、あえて外につける必要はなく、十分なコンパートメントに入れてしまえば、上りなら歩きながらでも取り出せるだろう。ここはもう一つ思案のしどころだ。

 あとは、腰のポケット。こいつは面倒なので、ノースのタイツの網ケースをショルダーストラップ間に片側縫いつけ片側ベルクロで胸の前に付けてしまおうかと思っている。この方が大きく、より扱いやすい構造になるのではないだろうか?

 トレイルランニングのザックはどんどん軽量で前にポケットのある形になりつつあるが、これがさらに進化したら、結局薄手のベストみたいになるんじゃないだろうか?通気性のよい網ベストにポケットをつけ、ハイドロのポケットを背中につけてあとはストラップで占められるようにするというのも究極の姿か?それなら山用の網シャツにポケットその他を縫いつけストラップで締め上げるのはどう?

 なんて、発想(妄想?)は次々に広がる。

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2008/10/01

気分は横山峰弘

 山岳耐久に向けて、初めてアドベンチャーレースに出た時田口さんからもらったノースフェイスのザックを切り刻み始めた。昨年の山岳耐久の時、すでに余分な網や内部のしきりをとって300gほど軽くした。さて、どこが軽量化できるだろう。
まず背負ってみて、利いていないショルダーストラップのパッド部分を切り取った。見かけはインパクトがあるが、素材が軽いため13gしか軽くならなかった。ザックの中をみる。ハイドロと背当ての間に2枚もの布が使われている。1枚切り取る。この布が以外と重く、17gの軽量化になった。布を切り開いてわかったのだが、背当てには2mm厚のウレタンが使われていた。外側にさらにパッドがついている部分はいらないので、がっつり切り取った。ストラップ類の切れるところはすべて切った。ストラップの先端についているプラスティックの留め具の中央の棒状の部分は、はずした時の破損防止の役しか果たしていないので、これもニッパーで切り取った。4個で2g。2gでもいらないものはいらない。そんなこんなで、約90gくらいの軽量化になった。普段の利用に便利な一番小さいポケットは最後まで迷ったが、「レースと普段利用は別でしょ」というヤギ君の言葉に納得して切り取ることにした。これが意外に重く、50g近い。あとは、ウェストストラップにポケットを付ける作業と背中にペットボトル入れをつける作業が残っているが、これらをあわせても、もともと1kg以上あったザックは500gを切るまでになった。ちなみにペットボトルは34g。それに対してプラティパスは24gだった。相馬さんは「1gでも軽い方がいい」という。ペットでなくプラティバスが入るようにしようかしら。ちなみにショルダーストラップのパッドはどうも怪しい。重量の多くはストラップの両端の縫製の部分で体に伝わっているように思える。実際の重さで確かめ、パッドが利いていないことがわかったら、さらに切り取ってしまおう。
 これで、グレゴリーのルーファス(453g)に遜色ない重さになった。買ったものをそのまま使うのは便利だが、こうして改良すると、いろいろな発見がある。予想外に軽くてほとんど軽量化につながらないパーツもあれば、たかが布きれが17gもあったりする。必要なものは削れないから、ザックを構成する様々な部品のなにが重要でなにが重要でないかもいちいち考えることができる。なにより、工夫しながら少しづつザックが軽くなっていくのが楽しく、レースへの気分を高めてくれる。ひょっとすると、その高揚感はマイナス50gくらいの価値があるかもしれない。

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ハイドロ入れと背当ての間のパッドをざっくり

Ts310500

ストラップと背当て外側のパッドもいらないところは削る

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