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2008/09/24

 JR大人の休日倶楽部は、25人募集のところに70人を越える応募があった。企画者として嬉しい反応だったが、この分野が大きな潜在的需要があることを生涯学習産業に認知してもらったことも貴重であった。あまりに落選者が多くなってしまうので、改めて午後のクラスを追加することになった。その打ち合わせのために、19日に神田に出向いた。読図講習の時には、僕もかなり綿密に準備をするが、彼らの繊細さは、さすが接客業のプロを感じさせた。
 土日は、裏妙義で長岡さんとコラボ講習。多くの山岳ガイドは、意外と地図読みができない。もっとも有名な山に登るにしろ岩登りにしろ、地図読みが完全でなくても彼らならなんとでもしてしまう。必要ないと言えばないのだ。その中で長岡さんは、僕が講習で扱うような地図読みの重要性を認めてくれている人の一人である。もちろん彼自身の読図力は抜群であるが、登山の他の分野に比べたら足りないものがあると感じたのだろう。僕もまた自分自身の山の世界を広げたい。そんな互いの思いが合致してのコラボ講習となった。
 土曜日は台風一過の晴天で、定点での地図と風景の対応を行なった。急傾斜で岩場の多い裏妙義は、尾根・谷のトレースがしにくいので、読図者にとっては難しい課題である。もちろん僕自身にも。今回のレベルの人たちにとっては、迷いながらも講師がどのくらいのパーセンテージで自分の判断を確からしく思っているかを見てもらうことも勉強になったのではないかと思う。 
 翌日は、妙義の主稜線に登る荒廃した登山道を上りながら現在地の同定とそのための地図読みのポイントをレッスンする。いつもは慣れ親しんだ場所での読図だが、今回はオンサイト。しかも、登山地図のルートも適度に違っている。僕自身適度な緊張感を持ったし、優秀だった今回の受講生にとっても学びどころの多い講習となったと思う。
 リスクのある場所の通過で、無理して自力でなんとかしようとしている年配のお客さんに対して長岡さんが真剣なまなざしで怒っているのが印象的だった。
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