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2008/07/16

チェコ便り(5)

 18日に開かれるIOF総会のためのプレセミナーが行なわれた。プレセミナーは、総会で議題となる案件に対して、参加国が十分な情報と理解を得るために行なわれる。今回の議題で紛糾しそうなのが、オーストラリアから提案されるWOC開催の隔年化である。2004年以降、WOCが毎年開催になった。それは北欧などトップの諸国、あるいはトップを目指すアスリートからすれば、チャンスがそれだけ増えることを意味する。またメディアへの露出も増える。一方で、提案するオーストラリアのようにヨーロッパから離れた国にとっては、毎年の世界選手権に選手を派遣することは経済的にも厳しく、また選手を支える社会構造がないので、選手も疲弊する。同じことは日本にも当てはまる。実際、今回のチームでも、昨年の世界選手権には出場せずに、自分で「2年に一度」の世界選手権にしている選手もいる。
 世界全体のオリエンテーリングの発展を考えれば、毎年の世界選手権開催は引き返すことのできない方向だろう。しかし、オーストラリアのプレゼンテーションが示すように、それ2003年までは各種目に3人(フル枠)出場の国は20ヶ国だったのが、それ以後の平均では国数は大きく減少している。オーストラリアの提案は、回帰にしか見えないが、毎年開催によって、確実に格差が広がっている。この点はなんらかの対応が必要だろう。

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