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2008/05/24

阿闍梨で読図講習会

飯能で、TEAM阿闍梨、みちの会、埼玉県オリエンテーリング協会の協力で読図講習会を行なった。今回の趣旨は、登山者やアドベンチャーレーサーに受講してもらうだけでなく、スキルを持ったトップナヴィゲーターに指導者になるための経験を積んでもらおうという趣旨でおこなった。受講生が17名、指導者養成のための研修生が7名。充実の講習会。

 内容はいつもどおり。研修生への軽いブリーフィングのあと、90分ほどの屋内講習で、読図の基本を確認してもらう。尾根線谷線の引き方も全般的に今回の受講生はレベルが高い。

その後整置の練習のあと、実際の山を歩きながら読図のポイント、等高線の解釈の方法などを学ぶ。山中でお昼を食べた後、4コントロール1.5km程度のオリエンテーリングを体験してもらった。もちろん、コースに出るまえに、必要な情報を地図に描き出してくださいというプランニング練習も兼ねて。

 全体にレベルがそろっていたことや山の経験者が多かったこと、研修生という形で多くのアシスタントがいたことから、講習は非常にスムースで中身の濃い形で行なわれた。

今後もさらに講習、研修の機会をふやして、オリエンテーリング界としてのアウトドアへの安全の取り組みを広げたい。

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▲屋内で、まずは読図の基礎を学ぶ

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▲屋外で、現在地の確認。講師の等高線一本・緩い屈曲を読み込む地図読みに感嘆の声も。

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2008/05/21

読図講習・研修会

今週末(24日)は、飯能で読図講習+未来の指導者育成の研修会を併設します。研修生(指導方法の勉強をかねて参加)はまだ空きがあります。興味ある方は村越まで。特にオリエンテーリングをしている人にとっては、自分の読図力を確認するいいチャンスです。講習生17名、研修生7名の充実した教室になりそう。

なお、僕とナショナルチームの高橋善徳で、10月から、JR東日本大人の休日倶楽部での地図読み講習も行う予定。

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MTBレース

 利佳ちゃんに誘われて、富士見のMTB50kmレースに出場した。富士見パノラマスキー場を会場とするコースで入笠山近くの山頂付近を巡る林道を中心としたコースである。最初の15kmまでは、一気に1000mほど登る厳しいコースだが、それが終わると、ダートやら放置されて草の生えかけた林道、あるいはほとんどシングルトラックとも言えるようなルートを通る、バラエティーに富んだいかしたコースだ。とりわけ入笠山山頂付近の牧場へのダートのだらだら登りは20km以上走った身には辛かったが、谷底に見える草の生えた平坦地がスイスの山岳風景を思い出させて、気を紛らわせてくれた。
 最後はいっき700mほどのダウンヒルコース。登りでは、ギアの不調で止まった時以外にはほとんど誰にも抜かれなかったのに、ダウンヒルではガンガン抜かれた。結果は約3時間半。男子トップとは1時間ほどの差があった。アドベンチャーレースに出ているとは言え、MTBに関しては初心者のような人間としてはよくやったと言うべきか。負荷の高い長時間のレースは久しぶりだったので、体調的には自信を持てた。後は、下りをかっ飛ばすことができたら、どんなにいい気分だろう。

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http://www.jooj.tv/photo/index.html
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2008/05/16

ファンタジスタ

来週末の読図講習会には17名の参加者と7名の研修生が集まった。参加者の集客には、山岳ガイド長岡さんの力によるところが多かったとはいえ、首都圏では需要が多いことが実感できた。7名の研修生の多くはオリエンテーリングのエキスパートだが、若い選手が参加が少なかったのは残念。

 読図講習は自分のトレーニングには直結しないが、読図を教えると、自分がしていることがどれほどのスキルかということが実感できる。 サッカーのファンタジスタは、もちろん努力はしているだろうが、当たり前のようにファンタジスティックにボールを操る。でもそれはサッカー少年少女からみれば夢のような行為なのだ。4年間読図講習会を続けて、学ぶことも多かったが、その中でも自分の持っているスキルは地図を読めるようになりたいと思っている人から見れば、とてつもないものだと気づけたことが一番大きかった。若いオリエンテーリングのエキスパートたちに是非それを実感してほしかった。

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2008/05/15

毎日がサマータイム

日が長くなった。6時をすぎたというのにまだ明るい。静岡に赴任してきた当初、東京都は経度で2度くらいしか違わないのに、体感的には10分以上も日が暮れるのが遅い気がした。東京に比べると毎日が(ちょっとだけ)サマータイム気分である。

 おかげで、暗い中を日本平の山中を越えて帰る愉しみがなくなった。あれはあれで戦闘的な気分を惹起してくれたんだが。さあ、走って帰ろうかな。

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2008/05/13

長良川ARJS

長良川のARJSの記録をアップしました

http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/running2.htm

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都会の愉しみ

 JOA総会と理事会の日。朝から不調の兆候はあった。無視して、新幹線の中で理事会の資料に目を通し、品川駅の書店で3冊の本を見繕って山手線に乗っている時、突然脳の出力低下に見舞われた。神経伝達物質は、こんなに急に変化するものなのだろうか。それとも意識できない血糖値の低下なのだろうか。
 理事会・総会の緊張感の低さには拍子抜け。指導員も登録者も減っている会員への支援策を具体化するという提案は、大きな反発も賛成もないまま、流されるかのように是認されてしまった。唯一Yさんだけが、地方の窮状に対して支援の手をさしのべることの重要性を、長い時間かけて訴えてくれた。緊張感を強いられることのない理事会・総会であったが、出力低下状態の脳にはきつかった。喫茶店でしばしぼっーとして、次の二つのミーティングに備えた。宿につくとぐったり。
 翌11日はスキーO実行委員会の第一回会合。2004年、香港に行って留守をしている間に、雰囲気で決まってしまったスキーOの世界選手権だが、引き受ける以上は誰かがひっぱっていかなければならない。技術面から財政面まで、成功のイメージすら描けない状況からよくここまでやってきたものだ。フィンランド連盟が助力者を提供してくれたことで、全貌すら見えなかった技術的課題は手の届く範囲に降りてきた。TEAM的場は「名誉ですから」と、いともあっさりと再び大イベントのIT部門を引き受けてくれた。オリエンティアからの賛助、そしてスポーツ振興基金の助成も得られた。懸案だった大きな二つの問題はほぼ制御可能な範囲になった。
 夕方、渋谷のコープイン投宿後、走りに出かけた。2日前に久しぶりに1000を2本走って、3'40程度のタイムでしか走れないことに唖然としたが、その分身体は軽くなっていた。走る楽しさを味わいながら、久しぶりに皇居まで走ってみようと思った。246を皇居に向かうと赤坂御用地の角から、先行するランナーが現れた。スピードはほぼ同じ。赤坂見附から三宅坂方面に向かった時点で、彼も皇居を回るつもりであると確信した。仮想トレーニングパートナーに最適のペース。桜田門で僕を意識してスピードアップした彼の息が荒くなったのを見計らって、ペースを上げる。紀伊国坂で勝負はつくはずだ。案の定竹橋の後、足音は遠ざかっていった。
 満足して、信号を待ってから最高裁側に渡り246に戻ると、なんと前の交差点で渡ったらしい彼が先行していくのが見えた。ちくしょう。ついてきてたのか。そのまま追走して、次の信号で止まった時、「お疲れ様」と声をかけた。減量のためにランニングを始めて2年でこれだけ走れるのに驚いた。話しながら三河トレイルランニングの宣伝。再び赤坂御用地の角で別れた。それだけのことだったけれど、少しだけ自分の世界が広がった気がした。

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2008/05/09

シェルパ斉藤さん

 大学4年生から院生にかけて、都市計画の事務所でアルバイトをしていた。その事務所に、大学を出て日の浅い女性建築士がいた。一緒のプロジェクトに関わったりもした。その人が、ある時僕もメンバーだった都市デザインの同人誌にカヌーから見た都市の風景の話を書いていた。姓も「斉藤」と変わっていた。
 斉藤なんてありふれた名前だから偶然ということも十分あるのだが、この時ふと、これってバックパッキングで有名なシェルパ斉藤さんの奥さんになったのじゃないだろうか?と、ふと思った。
 確かめることも術もないままに数年がたった。今年のモンベルのイベントで、そのシェルパ斉藤さんと会うチャンスがあった。自己紹介をすると、彼の方から「うちのかみさんと同じ事務所で働いていた村越さんじゃないですか?」と言ってきた。エイ出版のフリーペーパーでともに原稿を書いていて、それを見た奥さんが「この村越って人・・・」という話が出たのだそうだ。あまりの奇遇に一緒に記念撮影。

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 イベントの帰りは、15年以上も前の指導学生とデート。学生時代、「下宿にいくと琴が置いてある」と、同級生が教えてくれた。卒業式の袴は当然自分で着付け、卒業後の年賀状のやりとりでは、「最近三味線を始めました」とあった。僕の頭の中では完全に金沢女性のステレオタイプができてしまった。今は、市の文化財団関係の仕事をしているという。最近出来た美術館を見たあと、葛きりのおいしい甘味処という金沢らしいデートコースを設定してくれた。たった1時間だったが、金沢を満喫。

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2008/05/07

GWを終わって

 ゴールデンウィークの1週間は、韓国の講習に始まり、長良川アドベンチャーレースに出、最後の連休はモンベルのトライアンドキャリーのキッズ・オリエンテーリングと、飛び回った。費やしたものは大きいが、それ以上に得たものも大きい。
 韓国では、必ずしもうまく構築されていない運営組織につきあいながらも、世界のオリエンテーリングの中で自立を果たし、周囲の友人たちを助けるまでに育った日本を実感することができた。
 長良川のアドベンチャーレースでは、課題だったチームメイトとの役割分担がうまく行かなかった。レース内容も結果も全く満足できるものではなかった。原人プロデュースのコースは、期せずして自分たちの弱点をあぶり出してくれた。ファンタジスタの看板を下ろしたくもなった。もちろん、それを乗り越えなければならない。本当のファンタジスタは誰もがそういう経験を積んできたのだろう。自分が何をしなければならないかはおぼろげながら掴めた。つまらないこだわりを切り捨てて、少しでも前に進んでみたい。数日たってから、そんな思いに駆られた。
 モンベルのイベントでは、小学生や幼稚園を対象にしたオリエンテーリングを行なった。運営をする前から、「ゴールした後、『もう一回やりたい!』という子どもが絶対出てくる」と確信していたけれど、それを現実に目の前に見ると、このイベントのために費やした時間やエネルギーなど些細なことに感じられる。あるいは最初渋っていた子が、最後には親も追いつけないようなスピードで嬉しそうに走って帰ってくる。彼らの中の100分の1でも、何かの機会にオリエンテーリングに熱中することがあれば十分だという気になってしまう。

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2008/05/03

再び金沢へ

今年もモンベルのトライ&キャリーにやってきた。2000人近くが集まるこのイベント。オリエンテーリングをPRするにはもってこいのイベントだ。特に家族ずれが多いのだが、小学生が自分で楽しめるイベントが意外と少ない。地図持って自力で走ってフラッグを探す。そういう宝探し的な楽しみのあるオリエンテーリングは、きっと多くの小学生を引きつけると思う。昨年は偵察で、地図を作ってイベントの様子を見て終わりだったが、今回は、石川県、そして熱心なオリエンティアである埼玉の田中さんの協力、そして連休旅行ついでの我が家の面々の協力で、オリエンテーリングイベントを提供することとなった。

 さて、どんな反応があるやら。子どもたちの反応以上に、辰野さんの反応が楽しみである。

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2008/05/02

悔しい

 今年から始まったアドベンチャーレースジャパンシリーズの第一戦長良川大会に出た。利佳ちゃんはいつものメンバーだが、今回は昨年の阿闍梨合宿に来た笹原まどかさんが加わった。女子2名のチームはうちと池田重鎮のチームだけだったし、まどかさんの力量も未知数だったので、正直どの程度の結果がねらえるかは全く分からなかった。
 蓋をあけてみると、7位。13:40に設定された自転車の関門を通過できたのは5チームでその次に、その関門に到着したことになる(結果的にはスコアオリエンテーリングの得点で1チームに負けて7位)。自分たちの位置が明確になると、「悔しい」という明瞭な感情がわき起こってくる。まどかさんの脚が予想以上にもろかったのも痛かったが、それ以上に自分がラフトでも、MTBの半シングルトラック状態の尾根道でも、大小のミスを随分とやらかしていることだ。自分たちは、アドベンチャーレースの特徴をまだまだ十分に把握しきれてはいない。そのあたりをうまくあぶりだした原人(高梨)さんのコースプロデュースには、脱帽という他ない。ファンタジスタの看板は下ろさねば。否、多くのファンタジスタたちはそういう悔しさを乗り越えたからこそ真のファンタジスタとなりえたのだろう。

レースとナヴィゲーションの反省の記は、村越hpに掲載予定。
 来年は逆に脱帽させてやれたら溜飲が下がるだろう。そして、それがこの世界の飛躍にもつながるはずだ。

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くつろぐ池田重鎮の脇で、反省しきり。

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