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2008/04/07

支えるスポーツ

 4月5日に、清水のナショナルトレセンで、区民向けのオリエンテーリング大会を終えてから夕食までの間に部屋の隅に積まれた資料の整理をした。その中に、3月に行われた日体協の評議会の資料で、「21世紀の国民スポーツの振興方策」という冊子があった。何の気なしに眺めてみると、これまでの「する」「見る」に加えて、これからは「支えるスポーツ」という分野が拡大し、それに対する施策が必要だと指摘されていた。
 僕自身15年くらい前に卒論生と一緒に行ったインタビュー調査で、「歳とったら、テニスはできなくなるかもしれないが、(所属しているテニス)クラブの草むしりしながら、若い人たちがテニスをするのを眺めるような生活がしたい」というコメント等を聞いて、「する」「見る」に「させる」スポーツというカテゴリーがあることに気づいていた。日体協がいう「支える」スポーツも「させる」スポーツも、言葉は違うが同じことを言っている。「支える」人がいなければ成り立たないオリエンテーリングをしていたから、このことに敏感だったのかもしれない。
 オリエンテーリングでは、30年以上も前から「支える」人によってスポーツが成り立っている。これは誇ってもいいことだと思う。家族組とキッズ(小学生)で参加した50名を越える人たちは、もしこのイベントがなければ、一生オリエンテーリングとは関わりなく過ごしていたかもしれない。今日のささやかな地域のオリエンテーリングイベントも「支える」スポーツとして、こうした人たちのスポーツとの関わりを支えたと思うと、意義深く感じられる。

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