自立から更なるステップへ
2005年の世界選手権を終えて、日本は国際的なオリエンテーリングシーンで完全に自立した。今年の7月、初めてのアジア選手権が開催される。ヨーロッパ選手権以外にも、北米選手権もオセアニア選手権も開かれているが、所詮それらはヨーロッパ文化の中での話だ。全く違う文化を持ったアジアの中で、ヨーロッパ近代精神の結実のようなスポーツであるオリエンテーリングの初の地域選手権が開かれる。これはある意味で、世界選手権開催以上にエポックメーキングな出来事だ。 その栄誉は、2000年来アジアのオリエンテーリングをリードしてきた日本ではなく、韓国に与えられる。私たちはその単なる傍観者ではない。様々な偶然の縁がこの大会を支えている。仕事で長く韓国に滞在した寺島君、そして日本でオリエンテーリングを始め、韓国で勉強中の車さん。世界選手権で国内コントローラーとして、国際イベントのなんたるかを隅から隅まで勉強した尾上さん。そういう日本人たちの支援が、初のアジア選手権を支えている。日本は、自立から更なるステップへと歩みを進めたのだ。
▲マッピングチームの一員を勤める安さんと
▲東大OLK出身で、韓国で勉強中の車さんと。オリエンテーリングに精通した彼女だからこそ、安心して通訳を任せられた。
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