野外活動指導者に読図講習
北海道で、来年のスキーO世界選手権のアドバイザーの視察に対応した後、週末は朝霧で野外活動指導者の講習会を行った。本来野外活動の指導にナヴィゲーションスキルは欠かせないものだと思うのだが、指導員自身の関心も、それを子どもたちに伝えようという意識もあまり高くないのが、現状だ。その点から考えると、朝霧野外活動センターが、2泊3日の講習の中1日をまるまる地図とナヴィゲーションの講習にあててくれたことは画期的なことだ。
午前中は、部屋の中での読図とコンパスの使い方の講義。午後は、実際の山麓を歩きながらの地形の読み取り、現在地確認、コンパスを使った方向維持を行った。登山者向けの講習とは違って、「地図で示したルートを中学生を引率する時の注意事項を、地図情報から考える」といった課題の方が受けがよかった。午後の実習をはさんだ、夜の方が等高線のとらえ方も進歩していたので、講習の効果はあったのだろう。若い受講生二人が、置いておいた読図ワークブックの初歩的なところを二人で熱心に取り組んでいたのが印象的であった。地図とコンパスが野外活動の安全のために重要であることは誰もが知っているが、地図を読む楽しさや奥深さも、きっかけがあれば気づいてもらえるようだ。
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