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2008/03/03

都会の朝

 日本オリエンテーリング協会の理事会・総会のため、神宮外苑にある日本青年館に泊まった。理事会とスキーOの打ち合わせが終わって宿についた時には20時を回っていた。オリエンテーリングの現状の課題をもっとも知るものとして、それを統括する組織であるJOAの理事会や総会は、3年間常にストレスの場であった。ストレスを発散したくて、僕が大学生のころ、当時日本のマラソン界のトップにいた瀬古利彦が毎日走ったといわれる絵画館前の周回コースを走った。昼間の精神的疲労感の割には身体は軽く、気持ちよく走れた。
 朝起きると、窓の外には閑散とした森に囲まれた国立競技場と、その向こうに新宿の高層ビルが見えた。TVでは観客が入った競技場しか見ない。がらんとした観客席も、高層ビルの上に青空が広がる風景も新鮮なものに見えた。日曜日の朝には、見慣れた東京も、違う顔を見せる。400年前、徳川家康が今日に首都を構えた時、現在の都市の発展をイメージしてただろうか?その意志とは無関係に環境と最初に与えられた構造によって、都市は自律的に成長した。当時はのどかな谷津の小川だったであろう渋谷川の上に作られた曲がりくねった道路を歩いて、理事会・総会のある原宿に向かった。
 東京の奥深さに無意識が刺激されたのか、この歳にして自分の社会的な未熟さを感じ、またさらに成長していきたいと痛切に感じた。

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