コンパステスト
朝霧で講習を行った翌日は、山と渓谷の「山の小物実験室」という連載のため、コンパスのテストにつきあった。暇だった宮内を誘って二人で半日つきあって7000円の「モデル料」。経済的には全く割に合わない仕事だったが、前からコンパスの直進精度は確かめてみたかったので、興味半分でもあった。
用意されたコンパスはプレートなしのものも含めて8機種。宮内は最大誤差1度!別に対抗心を燃やした訳でなく、「俺もやる!」といったら、宮内に大笑いされた。で、僕の平均精度が宮内の3倍だったということはどうでもよい。重要なことは、機種によって表示やリングの操作、進行線の見やすさに大きな差があるにも関わらず、直進精度がほとんど変わらなかった点だ。たぶん僕らエキスパートは、使いにくい機種ではそれに応じて慎重に使うからだろう。競技はもちろん、悪天候など、操作に時間的制約がある場面では、使いにくさが精度に影響する可能性はないとは言えない。また初心者ではどうなのだろう。さらなる実験を行ってみたいところだ。
その中でも重要な発見は、プレートのない丸コンパスでも直進の精度はあまり落ちなかった点だった。もちろん、このコンパスはリングの中のノースマークを回せるタイプだったので、実質的にはベースプレートコンパスに準じた使い方ができる。だけど、これじゃあ、ただでさえ疑問のある日本のフィールドでのベースプレートの必要性に大きな「?」が着く。
ライターさんとカメラマンは、山ケイのライターを引き受けるだけあって、いずれもアウトドアで活動をしている人で、取材が終わってからお弁当を分けながらのアウトドア談義も楽しかった。なんと、伊豆のA&Fカップにも出ていたのだそうだ。
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