読図本佳境
エイ出版の山本さんから依頼された読図入門が、最終段階に入った。11月に依頼を受けて、2月中旬に校了というのは、図版の面倒な読図本にしてはかなり無茶苦茶なスケジュールだとは思った。それでも執筆をOKしたのは、最新読図術以来、講習会で蓄積した初心者の問題点や指導法を丁寧に解説した本を書きたいとここ数年思っていたからだ。それなりの準備はしていたが、書いてみると、この説明で本当に伝わるのだろうかと悩むことがしばしばだった。多分、ビジュアルな媒体である地図を言語で伝えようとするところに、基本的な無理があるのだろう。図や写真は多用した。等高線を読み取るスキルにしても、これでもか、というくらい丁寧に書いた。それは自分が無意識にやっていることを再認識する過程でもあった。
読図という名の下に私たち熟練者が頭と目でやっている作業は、サッカーのファンタジスタにも相当するようなスキルと想像力を必要とする行為なのだ。
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