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2008/02/20

編集者の気概

 地理院が作った剱・立山の集成図の話を昨日ブログに書いて、「あと2週間早かったら今書いている本に紹介できたのに」と、編集者のYさんに送ったら、さっそく反応があった。今日(19日)が責了の日だが、こんないい話があるなら差し替えたいというのだ。心のどこかで期待していたとは言え、責了の日に原稿を差し替えようと考えるYさんもYさんだ。少しでもいい本を作りたいという編集者の気概だろう。ちなみにこの地図は、すでに昨年8月には市販されていたらしい。半年も見落としていたのだから、ナヴィゲーション・マスターへの道のりはまだまだ遠い。
 責了になると、出版までやることがなくなる。入試と執筆で鬼のように忙しかったこのひと月が嘘のような穏やかな1週間が始まった。ブログやウェッブを久しぶりに更新して、ちょっとのんびりすると、新しい本が無性に書きたくなってきた。もともと構想はあったものだが、ここに来て研究データの見通しもついた。さっそく家に帰って企画書を書き始めた。
 最初の本の出版が決まった時、10年間で10冊は本を出そうと心に決めたが、今回の「山岳地図の読み方・使い方」が編著も含めてちょうど10冊目となった。なんだか全日本を連覇した時に似ている。あの時も、目標は(誰かは達成できる)優勝ではなくて(誰もが達成できないかもしれない)連覇だった。この性格は死ぬまで変わらないんだろう。

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