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2007/08/27

宿題

 十数回にわたる世界選手権、あるいはワールドカップの帰途、終わったばかりの世界選手権を振り返り、新たな宿題を与えられた思いで帰らなかったことは、ほとんど無かった。しかし、今回ほど幅広い宿題をどっさりと出された世界選手権はない。
 アジア地区の動きはテンポを速めつつある。地域選手権の開催、スキーOの冬季アジア大会入り、フットOも含めたアジア全体の発展、いずれも国際的なスポーツを目指すオリエンテーリングにとって、避けて通れない課題だ。
 その一方で、初めてチームから離れて客観的に眺めてみた強化体制についても、宿題は山ほどある。この1年ほど、選手のフラストレーションに対して何もできない自分を、JOAの専務理事というよりも一人の先輩として申し訳なく思ってきたが、同時に選手の動きにも物足りないものを感じていた。悪者探しではなく、システマティックにこの問題を解決しなければならない。

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2007/08/24

コーチングゾーン

 酷暑の中で戦うトップ選手たちを、コーチングゾーンでずっと見ていた。選手を待つコーチたちの緊迫した雰囲気と、選手が来た時に水を出しだしたり、身体を冷やしてやるあわただしい動きは、F1のピットインを思わせる。中にはその場で棄権する選手もいるが、それもまたレースの過酷さを如実に伝えてくれる。 刺激を受けた。昨年までは、少なくともその瞬間だけは「自分にそういうオリエンテーリングができるのではないか」という期待とモティベーションがわき起こった。選手としての展望のない今、そういう高揚はなかった。 新たな寄り道を探す時が来たようだ。 Img_2499

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2007/08/23

見つかった!

昨日来、マウスがなくて困っていた。昼間ノンヨーロッパの会議をした学校に忘れたのだろう。でも、多分出て来ないよな・・・。ホームページ作成は結構不便だったが、諦めていた。それが、今日そのホームページをアップする時に見つかった。選手が泊まっているツーリストホテルのインタネットルームに忘れていたのだ。そんなところに忘れているなんて全く思ってもいなかった。この部屋は基本的には置かれているPCでウェッブを見る人が多いのだが、持ち込みコンピュータもOKだ。「持ち込みなんだけど・・・」というと、これおまえのだろと言わんばかりにマウスが差し出された。その国が好きになるのはこんな瞬間なのだろう。

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2007/08/22

いろいろな視点

オリエンテーリング.コムを見ると、僕のウェッブとトリのウェッブが並べられている。両方を読み比べてみると、同じ事象でも立場の違いと筆者のタッチの違いがあって、きっと興味深いだろう。トリはいつものように、文脈にいない人には分からないような書き方をしているが、今回に限っては、それがもし日本のオリエンティアに「いったいチームで何があったの?」という思いを抱かせてくれるものなら、一時的にはそれが混乱を招いたとしても、チームに何かをもたらしてくれるだろう。

http://www.orienteering.com/%7Eemit/nt2007data/20070813-18WOCTraining/index.htm

 あとは男子リレーを残すのみ・・・・。あっ、VIPレースがあった!

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必要なことは何?

 3つの予選が終わり、結局一人の予選通過者を出すこともできなかった。開会式のある今日からが世界選手権だというのに、日本チームはすでに男子のリレー1本だけを残すのみとなってしまった。 番場の不調があるとは言え、かなり残念な結果である。今回はチームとも別の宿に泊まり、会場へのエスコートを2度ほどした以外にはチームとの接点はなかったので、この結果の背後にある要因が何であるかを、推測することは十分にできない。 チームの力が落ちたとは思わない。しかし、トップに続く選手たちが現実的に現れなかったことはトップ選手たちのモティベーションに影響している部分は少なくないように思う。特に女子においては、その傾向はモティベーションを下げるというよりも過剰に上げるという方向に作用しているかもしれない。モティベーションの表し方には個人差がある。しかし、今の日本のオリエンテーリング環境の中で世界へ挑戦するなら、強い意志とそれがにじみ出るような振る舞いは必要だろう。 毎年開催される世界選手権への取り組みも、フルタイムワーカーが中心の日本では、考え直されていいことなのかもしれない。高橋がトップ集団にいながら、今回の世界選手権をパスした。案外それはクレバーな選択だったのかもしれない。 組織として、あるいは日本のオリエンテーリング全体として選手を支えられたのかという点にも疑問が残る。これはJOAの役員としても、また一オリエンティアとしても反省材料である。

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2007/08/20

ウクライナのネット環境

ウクライナは、東欧というより、東南アジアを思わせる猥雑とした国だが、選手が泊まっているツーリストホテルのすぐそばにある近代的なショッピングセンターには無線LANがあって、パスワードもなく、つなぎたい放題。ウクライナレポートも、僕のホームページにアップすることにした。今日も予選通過はなく、残念。明日は日本にとってもっとも取り組みやすいミドルだけに、期待したい。

http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/jpn.html

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2007/08/19

スプリント予選

 夜行便でパリに着いて、そのままウクライナへ。空港でうるさくタクシーの運ちゃんにつきまとわれるが、「迎えが来るから」といって追い払う。オーガナイザーのバスで、日本チームの泊まっているツーリストホテルに直行でやってきた。番場は思ったよりも元気だったが、この2日ほどほとんどジェリー以外のものを食べていないという。 すでに、選手たちはスプリント予選に出かける時刻だったので、僕も荷物をチームの部屋において、そのままチームと一緒に予選会場に出かけた。ホテルのロビーに集まっていると、オーガナイザーの少年が案内役で、まず地下鉄に乗って30分。それからバスに20分ほど乗って会場に到着。途中バスが足りなくなって、番場とまどかは危うくチェックインタイムに間に合わないところだった。 昨日のスプリントのモデルでは、モデルたるべき公園の部分が使えなかったとか、開いているはずの時刻にはもうスタートの撤収が始まっていたとか、考えられないことがいくらでも起こる国のようだ。 スプリントに出たのは、男子は、松澤、小泉、加藤、女子は番場と円香。男子は皆ボーダーまで約1分半くらいだった。1分半と言えば10%。圧倒的に短い距離でのスピードが足りない。ボーダーに一番タイムが近かったのは、番場で30秒。少しづつ体調も回復しているようなので、明日の走りに期待したい。

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2007/08/17

今日からウクライナ

明日には世界選手権の予選も始まるが、僕自身はようやくウクライナに出発する。2004年にも役員だけの渡航だったが、今回は宿舎も全く別にして、本当に会議と観戦だけの旅行になる。期間も1週間、リレーが終わったら、スプリントの決勝も見ずに帰国することになる。

 今となってみると、自分が世界選手権に出ていたことが遠い過去のように思える。昨年出たことが不思議なくらいだ。いつも遠征のための持ち物リストを参考に荷物をつめるが、今回は、「これもいらない、こっちも不要」といったものばかりだった。スペースの空いたダッフルバッグは、体調を壊した番場のための薬からジェリー類で埋め合わされた。こういったディテールが、新しいアイデンティティーを作っていくのだろう。

  日本も暑いが、ウクライナも暑そうだな・・・

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2007/08/16

ようやく校了

読図ワークブックの校正にここ2週間ほど忙殺された。文字だけの本は書くのも校正も簡単だが、図が入るととたんに面倒になる。おまけにこの本は問題集だから、問題と解答に整合性があるか、一人よがりの解答になっていないかを繰り返しチェックした。今回は宮内と共著だったので、二人の目で見ることができたのは幸いだった。 

 昨晩も、問題の要請に対して無頓着に解答を書いていたのを宮内が見つけてくれた。

きついけれど、楽しい作業でもあった。

Cover_small

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2007/08/13

懸賞付き読図問題

http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/jpn.html

にアップしました。読図力アップと楽しみに是非どうぞ!

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2007/08/11

懸賞付き読図問題

立山・剣で問題作成のための写真を沢山仕入れた。来週月曜日に

8月26日までを締め切りとして、懸賞付き問題を掲示予定

http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/jpn.html

乞う、ご期待。

それから待望?の「読図ワークブック」も8月末には山と渓谷社から発売予定。1800円と、やや高めだが、十分楽しめます。

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脚輪

剣・立山に登った時、ソックスは短いもの、脚はタイツだった。足首に肌がむき出しの部分ができてしまったので、そこだけきれいに日焼けした。素足で歩くと、そこだけきれいに模様になっているのがわかって面白い。

 捻挫は、大したことなく、普段痛みを感じることもない。ランは少し自重することにしたが、自転車でトレーニング。

Img_2041

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2007/08/08

剣岳登山

 8月下旬に立山にある文部科学省の登山研修所開催の大学生向け登山の読図講師を頼まれていたのだが、ちょうど世界選手権にあたって受けられなかった。その代わりに、当日のルートに関連した読図の課題やポイントを作成するということで、立山周辺を訪れることにした。半分はそのための取材目的だが、高山の登るのは久しぶり。
 彼らが歩くのは室堂から立山、剣岳周辺で、ナヴィゲーションという視点では、剣は全く面白みのない山だが、新田次郎の「剣岳 点の記」(明治初期に三角点網を作成するため、登ることのできない山とされていた剣岳山頂に一等三角点を設置しよう努力した、陸軍の陸地測量官柴崎芳太郎の物語である)を読んで以来、一度は登りたいと思っていたので、このチャンスを生かして登ることにした。
 月曜日は、登山研修所の東さんのところに泊めてもらい、火曜日に、室堂から剣沢小屋に入り、荷物をデポ。その後、約2時間かけて、空身で剣を往復した。剣山荘から山頂まで東さんが33分、山岳警備隊が35分というのを聞いてひそかに闘志を燃やしていたが、前剣山頂で26分。眼前にそびえる岩壁を見て、あっさり諦めた。第一遠目にみる限り、クライミングの装備なしではとても登れるようには思えない斜面だった。今はそんな斜面の随所に鎖場が設置され、中高年でもその気さえあれば登れる山になっている。それでも時々事故があって、最近も突風で鎖場から飛ばされた登山者が頭蓋骨粉砕で亡くなっているそうだ。
 剣から小屋に戻ってまだ12時30だったので、小休止の後、立山に出かけた。最初は三山を縦走したあと、室堂に戻って再び剣御前小屋まで登りなおして小屋に戻る予定も立てたが、大汝の山頂で疲れが出て挫折した。来た道を戻る。まあ立山の最高峰は大汝だし、雄山は15年以上前にきたしね。
 その日は剣沢小屋泊。奇遇にも、金沢大に就職した先輩が学生を連れて実習に来ていて、久しぶりに話しが弾んだ。。
 この日に頑張ってやるべきことを全てやってしまったので、翌日は室堂に出て、一の越乗越から黒部ダムに脚で降りるルートを選ぶ。やや荒れた藪の中の道を延々下るルートにうんざり。おまけに最後の1kmで不覚にも捻挫をしてしまった。

Img_1923

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2007/08/06

久しぶりのポイントオリエンテーリング

 4日は静岡オリエンテーリングの夏合宿の大澤杯をジャンボでやっていた。朝起きて間に合うようならいこうと思っていたら、6時に目覚めてしまった。9月にはCCセブン、10月には全日本リレーがあるしなあ・・・。仕方ない。いくか。
 もともと富士エリアではヤブの多い日沢は、春より遙かにやぶが濃くなっていた。その分ナヴィゲーションにも慎重さが要求される。ロブの組んだコースだが、会内杯ということで、むやみに難しい部分はないが、2つほど勝負となるロングレッグも置かれていて、久しぶりにいい練習になった。ポイントオリエンテーリングは、昨年10月の東日本以来。
 ナヴィゲーションの勘は思ったほど落ちていなかったが、最近は追い込んで走る経験がないので、後半は胸が辛くてペースダウン。ぴったり10分/kmだったが、やはり9分くらいでは走りたいものだ。先週から少し始めたが、スピード練習を少しづつビルドアップしていこう。
 今日からは、登山研修所の仕事で立山。

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2007/08/04

強迫観念(?)

 休日に家で朝寝坊をすると、よく夢を見る。今日もたっぷり夢を見たが、最後に見た夢が富士登山競争のような大会に出場しているのだが、準備が整わずなかなかスタートにたどり着けない夢だった。同じような夢を見たことは、確か前にもブログで紹介したことがあったはず。
 先日は任天堂のDSをやっているうちに、その計算がうまくゆかなくて行き詰まる夢を見た。これもやはり強迫観念なのだろうか。
 元々ずぼらだった僕は、中学生のころ、努力によって結果を出すことに楽しみを憶えて以来、30年間突っ走ってきた。第二の天性はそう簡単には消えないのだろう。

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