東京トレイルランニングレース
先週末の東京トレイルランニングレースで、高橋香さんが亡くなった。スタートから3時間もかからない権次入峠の少し手前の登り斜面での心臓麻痺だったようだ。高橋さんは、富山-静岡間をアルプスを越えて6-7日間で走りきるトランスジャパンレースのたった二人の完走者の一人(もう一人は間瀬さん)で、知る人ぞ知るトレイルランナーだったそうだ。
このレースには阿闍梨のメンバー3人が参加し、なおかつ、事故現場直後の棒の峯には他のメンバーが応援にいっていた関係で情報がすぐ入ってきた。その中の一人Iさんから、事故時の様子の詳細が送られてきた。同じスポーツを愛好する知り合いが、そのスポーツの最中に死亡する現場に居合わせたショックはどれほどのものだろう。ショックと同時に、その場でほとんど何もできなかったという後悔も行間ににじみ出ていた。それと同時に、多くの人が山を走るということに伴う自己責任などを考えずにトレイルを走っていることを憂いていた。
医学関係のある本によると心肺蘇生法の救命率は10%くらいで、心肺蘇生法は「その場にいる人が手持ちぶさたにならないようにするためのものだ」と皮肉っぽく書いてある。でも、その10%でも高まるための努力をしておきたい。
彼女は救助活動にも参加した後、およそ20名ほどの参加者がそこで棄権する中、競技を続け、完走した。
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