ロゲインを終えて

　ロゲインでは現役の高橋善徳と同点に近いほどのパフォーマンスが出せて、まんざらじゃないなと思っていたが、その反動はウィークデーに来た。身体疲労や筋肉痛ならまだしも、自律神経の乱れから来ると思われる不定愁訴とやる気のなさに悩まされた。最近好調が続いていたので、ほぼ一月ぶりの気力の低下だった。もっともロゲイン以外にもここ１年絶対にしなかった夜中１時すぎまでの飲みや大会準備したからな・・・。幸いなのは気分障害は出ていないことだ。もともと僕の症状はうつは身体的な不調からくる随伴症状だったのだろう。
　ロゲインの日は、これなら箱根も出られそうと思っていたが、その後にこう響くとなると考えてしまう。でも、申し込もっと。目標の刺激がないのはつまらないから。

　土曜日、読図講習会とロゲイニングのために飯能に向かう。高揚するイベントがある時に気力の低下が出ることはなかったのだが、この日は行きの新幹線が混んでいて、立っていたせいか、山手線に乗るころにはぐったりして、西武線乗車時には何もする気がなくなってしまった。先週末のイベントやら卒業式やら、調子に乗ってハードな生活が続いたせいかもしれない。
　よく日曜日は６時間のロゲイニング。２時間を超える運動をするなんて、ほんとに久しぶり。体調を考えて気楽にやるつもりだったが、地図を手にすると、少しでも多く点をとりたくなる。結果は、善徳とほぼ同等の得点。意外と無理が利くのだと再認識（まあ、無理しちゃいけないだろうが）。翌日はその反動で、身体がだるい。当然といえば当然だが。

卒業式

気分障害のあった昨年は、卒業式や入学後のオリエンテーションの時にも、理性では楽しく・おめでたいイベントだとは分かっているのに、まったくうきうきとした感情は湧いてこなかった。

　気分障害がなくなり、うつ的気分も全くなくなった今年は、例年のようにイベントを楽しむことができた。珍しく謝恩会も二次会までつきあった。気づいたら最終電車もなくなってタクシーで帰るはめになったが、夕方にはくたくたで１０時にはたいてい寝ていた１２月から１月にかけての生活を考えると、夢のようだ。３年ほどまえに脳梗塞で倒れられた今年退官の別の先生がやはり二次会の最後まで学生につきあっておられたのも印象的だった。

二大イベントで腹一杯

先週の土曜日は、富士スプリングカップの合間を縫って、アシスタントの石原の結婚式に参加した。１０時から１３時まで富士宮で準備、それから車で静岡にとんぼ帰りして結婚式と披露宴。「お話は長い方ですか？」というプランナーの質問に、石原は「いえ、３分３０秒でやれと言われたら、３分３０秒でやる人です」と豪語されてしまったので、スピーチはやや緊張した。残念ながら３分５３秒もかかってしまった。日頃hyper activeな彼女が手をわなわなと震わせながら、「両親への手紙」を読んでいるのを聞いて、その内容よりもそれを聞くご両親に感情移入して、じんと来てしまった。

　スプリングカップは、前の日の天候も回復し、快晴・無風の絶好のレース日和だった。エリートのレースへの観戦という点では、まだ多くの人が慣れていない印象を受けたが、レース自体はエキサイティングで見応えのあるものだったが、レースする側の興奮に自分の身を投影することはできなかった。この日一番印象に残ったことは、長男が、表彰台のステージを一人で黙々と片付けている姿だった。

　週末、おなかと胸がいっぱいになった反動で、週あけの頭は、セロトニンがやや減少気味。

読者

３月４日の講習の直後、一番前の机に座って熱心に聞いていた受講者の人から挨拶をされた。子どものための野外活動を行っているNPOのメンバーということだった。簡単に言えば「ネタ探し」ということだったが、活動の中での危険とどうつきあうかという点に話しが及んだので、拙著「子どもたちには危険がいっぱい」を差し上げようとしたら、「それ、読みました。すっごくよかったです。NPOでも買いました。今、若い子に感想文かけって渡しているんです」とべた褒めされた。

　この本は自分でもよく考えられた本だと思うのだが、残念ながら売れていない。個人的な形でも、プラスのフィードバックを受けると励みになる。

読図のセンス

　３月３日はＪＯＡの理事会・総会、４日は静岡の好日山荘＋ＪＯＡ普及教育委員会主催で読図講習会を行なった。週末の二日間フルに仕事をした気分だが、いたって快調だった。随分元気になったものだ。今回は参加者のレベルも比較的そろっており、飲み込みが早い人が多くてやりやすかった。やはり読図にもセンスっていうのがあるんだろうな。
　行きは自転車、帰りはランでフィジカルにもぐったり。

280円の幸福感

　静岡駅の新幹線待合室にスタバが出来た。おいしいコーヒーで新幹線移動の楽しみが一つ増えた。３月３日、JOA理事会。コーヒーの香りをかぎながら東京へ向かう列車が到着するのを待っていると、ハイな気分になった。

OBSでリフレッシュ

　ハードなアウトドアの研修で知られるアウトワードバウンド長野校に出かけた。この学校の存在と内容自体興味の的で、一度は訪れてみたかったが、今回時間と研究費の都合がついたので、研究の一環で訪れた。インタビューによるデータ収集は、それなりに集中力を要求される作業だが、自然に囲まれた学校の宿舎に一人で泊めてもらったので、夜も朝もゆっくりできて、リフレッシュ。常に危険の中で活動をする彼らの話は実践家どうしてとしても研究者としても興味が尽きなかった。