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2007/02/22

アウトリーチの重要性

 火山のハザードマップで共同研究している関係で、火山関係のシンポジウムに参加した。火山爆発のメカニズムという基礎研究から、爆発の影響を最小限にする防災まで広い範囲をカバーし、億単位(多分)の研究費がついている研究プロジェクトである。僕が関わっているのは、研究成果をどう社会に還元していくかを研究している班である。この班のメンバーの一人に火山学者の鎌田さんがいる。もう40歳代後半の鎌田さんは、毎回ヘビメタ系のロッカーかと思うような衣装で現れる。
 どんなに重要な研究分野であっても、その分野の研究者の10%程度がアウトリーチ(外部への広報・PR)専門にならないと、その分野は社会の中に広まらないと、彼は主張する。彼自身、先端を研究する研究者の道よりもアウトリーチ専門へと軸足を移し、ガンガン火山の本を出し、精力的に講演会もこなしている。ファッションもアウトリーチのための重要なアイテムなのだそうだ。
 ボーナスをファッションに全てつぎ込んでいるそうだ。火山爆発なんていう社会にとって重大な領域ですらそのくらいのことが必要なのだから、オリエンテーリングをアウトリーチしようと思ったら、それをしのぐ気合いが必要だろう。
 

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2007/02/20

執筆の日々

 カウンセラーがやってくれる「うつ」の問診票は、初回にやった時は22点で軽度のうつ(16点以上が該当)だったのだが、先週の金曜日は10点で、カウンセラーがとまどっていた。
 実際週末は大好調で、まる二日、億劫な感じもなく読図ワークブックの執筆をやり続けた。日曜日の夕方は久しぶりに日本平に走りにいった。山頂までの登りはさすがにくたっていたが、帰りは走ったことのない裏道を寄り道しながら帰ってきた。縮こまっていた世界が、少しづつ広がりだした気がした。

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2007/02/14

朝霧高原

山村レイコさん(元国際的ラリーライダー、現在の職業はいわく言い難し)の元に越してきた宮内を訪ねて、朝霧にいった。初夏に出す読図ワークブックの打ち合わせだ。「読図ができることは知的興奮」と初稿に書いたのを揶揄したが、彼女の方も僕が作った問題に熱く取り組んでいる。夕食後は机をはさんで、二人で無言で問題と原稿に熱中しているのも、端から見たら異様な光景だろう。

 彼女のアドベンチャーレース仲間、侍スピリッツの佐藤さんが近くの乗馬クラブの取材に来ていたので、夕食は招かれて(おしかけて?)ご一緒した。ダッチオーブンで作ったローストビーフがめちゃくちゃうまかった。

 好きな地図の話を遅くまでして、思いっきり朝寝して、極楽のような週末だった。

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2007/02/06

単純課題でやや復活?

 100マス計算や音読のような単純な課題が脳を活性化させるという研究結果がある。おかげで脳トレや「大人の**ドリル」といった本やソフトが大流行だ。やや眉唾ものだと思っていたが、ある時、家にあった音読の日めくりカレンダーに付録でついていたストループ刺激(色の名前が様々な色で書かれていて、色の名前でなく、書かれている色を読む。干渉する刺激に注意を奪われず読めるかどうかを判定する課題)を読んでみたら、うつで抑制されていた脳がちょっとばかり活性化した気がした。
 その後、入試の時の受験人数の検算やデータ入力のチェックのための読み上げ確認をしたら、これも疲れはしたが、思いの外頭が働いた。ひょっとして、脳トレは前頭葉を活性化させることでうつにも利くのかも?かかりつけの精神科医に「いい研究テーマでっせ」とそそのかしてみようかな?

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2007/02/01

どん底

 「うつうつ日記」を読んだせいでもないだろうが、週前半はありえないどん底状態だった。あまりに気力がなくて月曜日の夜は9時に寝て翌朝は7時に起きた。さすが10時間寝ると気持ちがいいよと思えたのは、たった15分だった。起床後15分後には、もう疲労感が漂い始めた。保健管理センターの先生から、「先生は3人分くらいの仕事をしていますから、せめて2.5人分くらいにしてください」と1年前に言われたが、0.8人分くらいの仕事が精一杯だった。
 二日間たっぷり寝て、水曜日には日常生活に戻った。夕方ジョグしてみたら、けっこう気持ちがよかった。しかし、5km走ったところで、疲れてしまった。やれやれ。

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