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2006/10/05

 ハセツネ試走の帰りに、「スローライフの師」田島利佳と話をした。僕が彼女のコーチをしていた時には悩みの種だった彼女の怠けぶりは、今の僕にとって怠惰な生活を送る上でのヒントの宝庫である。
 会話の中から、「トレーニング日誌をつけるのをやめる」「M45Aに出てみる」という二つのすばらしいアイデアが出た。本格的にオリエンテーリングのためにトレーニングを初めたのが19歳の時で、それ以来僕は27年間トレーニング日誌をつけ続けている。世界選手権の運営で忙しくてエリートから退いていた時期も、今年の世界選手権を終えて、オリエンテーリング競技における重要な目標はもうなくなった時も。それ自身がストレスになることはなかったが、心のどこかでトレーニング日誌に0(km)をつける時の罪悪感、月ごとのトータルが150kmは越えなくちゃなあ・・・という義務感はどこかでひきづっていた。日誌をつけないということはそうした義務感から解放されることになる。なにより30年近く続けた習慣を打ち破るという、画期的なできごとなのだ。
 今のまましばらくはMEに出ていても、入賞がねらえる成績は取れるだろう。実際前々日には全く食欲も意欲もなかったCC7も走ってみたら、エース区間でトップタイムと1分しか違わなかった。だが、だからといってそれが刺激的に感じられる訳でもなかった。M45Aに出て優勝することが刺激的とは思わないが、その発想自体が斬新で刺激的なものに思えた。

 肩の荷をおろしたようなほのかな安堵感も一瞬頭をかすめた。

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コメント

そもそもタイトルが”怠”という時点でまだまだね。
あと訂正してほしいのは、ネタとしても?選手としての少なくとも最後の1年は怠けずにきちんと競技者生活をしていましたよ。コーチならわかってたはずですけどー。怠けじゃなくていかに楽しくトレーニングと結果を出すかだったのになぁ。

投稿: rika | 2006/10/05 11:40

さっそくコメントいただきましたね。そのとおりです。最後の1年のrikaちゃんの勤勉さには目を見張るものがありました。結局それがオーバートレーニングにつながってしまったんですね。これもまた教訓ですね。

投稿: shin | 2006/10/05 13:29

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