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2006/10/31

香港にて

盛夏に比べればずいぶん涼しくなったそうだが、香港は予想以上に暑かった。日本でいえば、6月後半のつゆの晴れ間にテレインにいくような感じだ。しかもテレインのほとんどはオープンなので、直接日差しにさらされる。2日目はミドルとロングのテレインを1日がかりで見て、ぐったり。お昼に、元会長のアルバーImg_4782 トがわざわざ飲み物とバナナを差し入れしてくれなければ、熱中症になっていたかもしれない。3リットルは水分をとっただろう。12月のAPOCの時は、20度前後で、理想的な状態でレースができるはずだ。
 大会から、ジュニアのトレーニングキャンプ、講習会まで、様々な機会に訪れた香港は、海外でもくつろげる場所の一つだ。3世代の家族が大きな円卓を囲んでいる中華料理店にいって、スタッフだけでなく、その家族とも一緒に飲茶を囲んでいると、自分も大家族の一員になったような気がする。
 時間があいた夕方、何かしたいことがあるかと聞かれたので、イノベイトのトレイルランニングシューズが買いたいと答えた。半月ほど前、宮内に見せてもらって、気に入った靴だが、日本では扱っている店が限られていて、先週名古屋にいった時、サイズがなくて手に入らなかったものだ。イギリスのメーカーなので、きっと香港にはあるだろう。サイ・ホンが電話をかけて聞いてくれたら、パトリックは、そのマイナーなメーカーの靴を扱っている店を即座に答えてくれた。残念ながら、やはりサイズの関係で手に入れることはできなかったが、いくつかのモデルのソールパターンをみて、ますます気に入った。
 

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2006/10/27

10月も終わりに近づき

 まだ精神的にかなり不調だった9月初旬、まだ低空飛行でもいいとは思っていたが、10月をこのやる気のない状態で過ごすことだけはなんとも惜しく感じられた。走っても暑くなく、かといってじっとしていても寒くもない。スポーツの季節。この時期アウトドアを楽しめないのはなんとももったいないことに思われた。
 幸いなことに9月下旬から、体調はいいとは思えなかったが、気分障害からだけは脱することができた。里山アドベンチャーも、山岳耐久の下見も、有度山のロゲインも、疲れたけれど、全てが楽しかった。一緒にチャレンジや運営した仲間、そして自分自身に感謝したい。
 今週末は香港に。APOCのコントローリングのための訪問である。これまでも何度も共同作業をしてきた彼らとコラボレーションできるのも、楽しい仕事だ。

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2006/10/23

有度山里山ロゲイン

 日本平のロゲインには学生・一般合わせて50名以上が集まった。その上、なんとロゲインの帝王柳下までやってきた。柳下は先週ロゲイン世界選手権に出場したばかり。秋晴れの里山で、こんな気軽な大会も楽しい。中学生時代に戻ったような気分だった。
 競技中、給水をあかねちゃんに任せてランニングを兼ねて、未調査エリアを探索してみた。日本平にはまだまだ知らない魅力が隠れていた。

記録と写真はこちら

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2006/10/20

身体を動かしたいという欲求

80人から90人の学生を相手にする教職の授業は苦手な授業の一つで、終わるとぐったりするのが常である。とりわけ不調になってからは、その後走る気力も起こらないような状態になることもあった。

 今日の授業も疲れた。けれど、「だから身体を動かしたい!」という考えが、理性でなく身体からわき上がってくるようだった。

 一昨日の夕方のジョグの時、フォームを考えながら走ってみた。これなら毎日でもできるな、と思うと同時に、その結果としてオリエンテーリングでもアウトドアの世界でも何か大きな目標ができるといいななんて思った。たとえば、50歳の時のノルウェーの世界選手権に出場し、予選を通過するとかね。

 新たな取り組みをすれば、新たな発想が生まれる。

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2006/10/18

誤解と理解

14日に朝霧でミニオリエンテーリングの普及講習会を行った。オリエンテーリングなんて、野外活動の定番で、野外活動施設の職員とかキャンプ関係者なら知っているだろうというのは、半分は正しいが、決して彼らが現在のオリエンテーリングの広がりや多様性を理解しているわけではない。人数集めのため迷っているところを強引に誘われた大学生も、「いやあ、楽しかったです」という感想を漏らした。そういえば、16日月曜日にあった、ある研究会でオリエンテーリングの紹介をした時も、「ポストが間違ったところにあって頭に来た」という話や「失礼な話、こんな(奥深い)スポーツだとは知りませんでした」といった感想を聞かされた。

 地道な発信活動がないと、いくらいい活動やっててもだめなんだね。

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2006/10/12

究極のスローライフ

山岳耐久が終わって、体育館で仮眠をとったあと、千葉の墓参りに行った。事情があって、母方の祖父から相続したものだ。1年以上放置していたので、草が生えて、落ち葉もいっぱい。隣2つも親戚なので、一緒に掃除した。

 きれいにしたからといって日常生活の役に立つのでもない墓の掃除というのは、現世の目標と全く結びつかない行為だ。それは先祖のためのというよりも、むしろ忙しい現世を生きる人にスローライフを提供する知恵なんだろうなあ、なんてことを考えながら、一人黙々と落ち葉拾いをした。

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2006/10/10

山岳耐久観戦

山岳耐久レースの観戦にいった。朝10時に思い立って、車で新富士まで。新横浜・八王子・高尾とのりついで、中央線の上野原からバスにのって、最後は3kmほど走って、コースの第一関門浅間峠にたどりついた。ここまで自宅から4時間。

 トップ通過までは時間があるので、そこから生藤山まで戻り、そこでトップを待つ。韓国の選手がトップ。2位が石川さんで、3位集団に鏑木さんがいた。

 200位程度の利佳ちゃんまで待って、浅間峠まで追走する。そこからエスケープ路を降りて、車道を走って大岳山へ。頑張れば、トップに間に合う。大岳山のとりつきが6:20。コースタイムを見ると、大岳山荘の通過予想7:30になんとか間に合いそうだ。せっかくだから、トップを見たい。久しぶりに登る急登で、泣きが入る。残念ながらトップは間に合わなかったが、2位以降の走りを見ることができた。

 こんなところにいる観客などないので、誰もがスタッフと思ったらしく、「ファイト!」と声をかけると、「ご苦労様」とか「ありがとうございます」といった声が帰ってくる。何人かのコースアウトも救った。

 4時間ほど、選手を応援し、選手が来ない時間帯はぼーと寝転がって月と夜空を眺める。レースも楽しいが、観戦もなかなか楽しい。

 来年は出るぞー!

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2006/10/06

里山アドベンチャーレース

 再びドグマチールを飲み始めたら、あっという間に調子がよくなった。普通この薬が効き出すのは2週間くらいと言われているので、プラシーボ効果もいいところだ。
 おかげでなのか、刺激があるとしゃきっとする体質なのか分からないが、9月半ばには出る気力さえ疑わしかった里山アドベンチャーレースが楽しみに思えてきた。
 80km登り3000といっても移動区間もあるし、マウンテンバイク区間もあるので、大したダメージもなく、心地よい疲労で終える程度であった。チーム・ターザンと14時間のレースで44秒差というバトルを演じて、充実感もたっぷり。レース後のビールがうまいだけでなく、チームメイトとレース後の飲み食いの時間に感じた幸福感はこの8ヶ月経験のなかったものであった。
 レースの詳しい様子は阿闍梨ブログを是非
http://rika.cocolog-nifty.com/ajari/

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2006/10/05

 ハセツネ試走の帰りに、「スローライフの師」田島利佳と話をした。僕が彼女のコーチをしていた時には悩みの種だった彼女の怠けぶりは、今の僕にとって怠惰な生活を送る上でのヒントの宝庫である。
 会話の中から、「トレーニング日誌をつけるのをやめる」「M45Aに出てみる」という二つのすばらしいアイデアが出た。本格的にオリエンテーリングのためにトレーニングを初めたのが19歳の時で、それ以来僕は27年間トレーニング日誌をつけ続けている。世界選手権の運営で忙しくてエリートから退いていた時期も、今年の世界選手権を終えて、オリエンテーリング競技における重要な目標はもうなくなった時も。それ自身がストレスになることはなかったが、心のどこかでトレーニング日誌に0(km)をつける時の罪悪感、月ごとのトータルが150kmは越えなくちゃなあ・・・という義務感はどこかでひきづっていた。日誌をつけないということはそうした義務感から解放されることになる。なにより30年近く続けた習慣を打ち破るという、画期的なできごとなのだ。
 今のまましばらくはMEに出ていても、入賞がねらえる成績は取れるだろう。実際前々日には全く食欲も意欲もなかったCC7も走ってみたら、エース区間でトップタイムと1分しか違わなかった。だが、だからといってそれが刺激的に感じられる訳でもなかった。M45Aに出て優勝することが刺激的とは思わないが、その発想自体が斬新で刺激的なものに思えた。

 肩の荷をおろしたようなほのかな安堵感も一瞬頭をかすめた。

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