講義の楽しさ
1週間ほど前のことだが、文部科学省の登山研修所で、大学生夏山登山研修の講師を頼まれ富山にいった。前回は一日中の講義で、しかも前後に予定のつまった学期中だったので、泣く泣く講習だけで帰った。夏休みである今回、講習だけで帰る手はない。講習で使う写真を撮るという口実もつけて、立山に登った。
ケーブルカーとバスで往復5000円もかかるが、そのコストを補って余りある景観のすばらしさだった。久しぶりの高山帯でのランニングは辛く、バランスも今一つだったが、トレイルランを楽しみ、そして読図問題本にうってつけの写真をたくさんとって、下山した。心なしか、気分も軽い。
研修所に戻って、一息ついて2時間ほど、全国各地から集まった学生を相手に講義を行なう。事前に専門職の小林さんが出題した読図問題の解答レベルは様々だが、概して食いつきはよかった。地図上に示されたルート上の各地点の現在地の把握にどんな特徴が使えるかという問題の答えは、素晴らしいものから、あれっと思うものまで様々だ。だがいろいろなレベルの答えが出てくることで、「じゃあ、どれが信頼できて、どれが信頼できないのだろう?」と考えるよいチャンスになった。僕らは現場では潜在的にそういう評価をしていることに、改めて意識が向いた。こういうところにインタラクティブな講義の楽しさがある(問題は近いうちに掲載予定)。
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